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第二十二章52 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】52/【ゴールド・フロイライン】対50名05

 【ゴールド・フロイライン】が相手の【実力者】から奪った【炎】の【特性】を使って生成した【超越モドキ】の攻撃を他の【実力者】の【置換特性】で防いで見せた。

 【ゴールド・フロイライン】は、

『置換特性か・・・

 それは奪い甲斐がありそうな特性だな』

 と倒せなかった事への不満や恐れは微塵も見せなかった。

 相手の経験値や技術を奪える彼女にとって相手が思ったよりも強かったり善戦する事はむしろ嬉しい事なのだ。

 倒されてしまっては元も子もないが、彼女であれば、相手の力を奪って自身の力とするのは容易だと判断していた。

 現に、【炎】の【特性】はあっさりと奪えたのだ。

 実力的に相手の力を奪えない程、相手が強いと言う訳ではない。

 それが解ればいくらでも戦い方はある。

 【ゴールド・フロイライン】は、

『では次行こうか。

 別にわざわざ、お前達から奪わずとも私様は既に様々なスキルを他者から奪って得ている。

 それを少し披露しようではないか。

 さっきは【炎】だったから今度は【氷】で行こうか。

 お前達にもなるべく分かり易い様に解説をしてやろう。

 今度混ぜるのは【氷】と【謎】モドキだ。

 【謎】とは単純に【隠れて見えない状態】の事を指す。

 【氷】は固めるだ。

 ヒントは以上だ。

 【超越】モドキと違い今度は答えが見えない。

 そのまま防いでも意味がない。

 さて、どうしたものかのう。

 この謎、解けねば、ただやられるのみだ。

 この謎、解けるかな?』

 と言って相手チームを煽った。

 その上で、【氷】の要素に【謎】の要素を折り曲げて何かを作り出した。

 そして、

『さぁ、舞え。

 そして、固めろ』

 と言ってそれを解き放った。

 【ゴールド・フロイライン】から解き放たれた【それ】は、分裂し、形を変えて、

 【氷の蝶】、

 【氷の女性】、

 【氷の獅子】、

 【氷の白鳥】、

 【氷の馬】、

 【氷のシャチ】、

 【氷の巨大な目】、

 【氷の戦士】、

 【氷の狐】、

 【氷の鹿】、

 などに形を為して行った。

 それは氷の彫像としては素晴らしい出来のものばかりだった。

 だが、それを注視していた10名が、次の瞬間、それらの氷の彫像と入れ替わる様に氷漬けとなり、代わりに、

 【氷の蝶】、

 【氷の女性】、

 【氷の獅子】、

 【氷の白鳥】、

 【氷の馬】、

 【氷のシャチ】、

 【氷の巨大な目】、

 【氷の戦士】、

 【氷の狐】、

 【氷の鹿】、

 がそれぞれ、彫像から美しい

 【蝶】、

 【女性】、

 【獅子】、

 【白鳥】、

 【馬】、

 【シャチ】、

 【巨大な目】、

 【戦士】、

 【狐】、

 【鹿】、

 となり、シャボン玉が割れて消える様に、消えて行った。

 入れ替わる形で氷漬けとなった10名は酷い凍傷となり、戦える状態では無くなりリタイアとなった。

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