第二十二章50 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】50/【ゴールド・フロイライン】対50名03
【ゴールド・フロイライン】の敵となる【フェイマス・グローリーチーム】は17名減り、残る33名となった。
だが、残ったのは全員、実力者ばかりである。
先に倒した17名の様に普通に攻撃してあっさりと倒すことは出来ない。
そこで【ゴールド・フロイライン】は、
『さぁ、来るが良い。
お前達の経験値。
根こそぎいただくとしよう』
と言って構えた。
【ゴールド・フロイライン】にとって【芳一チーム】で参戦している他の9名と比べて実力者の数が多いと言う事は指したる問題ではない。
むしろ、ご褒美と言っても良いと考えていた。
なぜならば彼女は、6つ目(2つ目の【オンリー・アビリティー】)として【エクスペリエンス・ポインツ・ドレイン】と言う触れる事で相手の経験値、技術などを吸い取って奪う事が出来る力を保有しているからだ。
それでもチームワークが得意だったとする【ブラック・マドモアゼル】と敵対していた50名の中の実力者達だったならば苦戦していたかも知れない。
なぜならば連携をとって、一定の距離を保って戦えば【ゴールド・フロイライン】には手が出せない可能性もあったからだ。
その点、彼女が敵対している33名の実力者達の特徴は個人技である。
個としての実力はあるがお互い連携を得意とはしていない。
あくまでも自分のテリトリー内での実力を発揮出来るタイプの集まりである。
それが読めるから【ゴールド・フロイライン】は余裕なのである。
彼女は【超越】や【謎】、【超謎】や【出鱈目】の戦力を作り出して一気に倒そうとは思わない。
じっくりと、相手の経験値や技術を奪って勝つつもりで居る。
それが、彼女と彼女の夫?【芳一】を敵に回した報いだとさえ思っていたのだった。
とは言え、攻撃を受ければ、彼女とて傷つく。
要は、攻撃を受けずに敵に触れ、経験値などを奪う必要がある。
そしてそれが可能なだけの実力を彼女は持っている。
武術などでの技量/戦闘力では【ブラック・マドモアゼル】が【上位超謎創想結師】最強と言えるが、【上位超謎創想結師】としての力の最強はこの【ゴールド・フロイライン】である。
【上位超謎創想結師】としての力は横一線なのに何故彼女が最強であるかだが、それは、【エクスペリエンス・ポインツ・ドレイン】で得た敵の異能や経験値などを作り出す【超越】や【謎】、【超謎】や【出鱈目】などに足す事が出来るからである。
そう言う意味で、彼女は他の4名より【上位超謎創想結師】としての力のプラスアルファがあるのである。
だから最強の戦闘力は【ブラック・マドモアゼル】でも最強の【上位超謎創想結師】はこの【ゴールド・フロイライン】なのである。
【実力者】の1人が、
「食らえ。
バーニング・ブレス」
と叫び炎の息を吹きかけようとしたが【ゴールド・フロイライン】はそれをひらりとかわしながら、その実力者に触れた。
【ゴールド・フロイライン】は、
『ほぉう。
お前は炎に特性があるのだな。
その特性いただいた』
と言った。




