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第二十二章44 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】44/【ブラウン・セニョリータ】対50名07

 【ブラウン・セニョリータ】の相手は彼女が派手な演出を考えなくてはならないほど弱すぎた。

 そのため、【ブラウン・セニョリータ】は、こっそり【唯一獣】の1匹、【コピペル】を召喚し、42名の内、14名の生体データをコピーした。

 そして、姿形のそっくりな偽者14体を作った所で、元の14名を他の28名にはばれない様に、こっそりノックアウトした。

 結果、【フェイマス・グローリーチーム】は28名となったのだが、そこに仮想敵として、【コピペル】が作った偽者の14体が加わっているため、見た目には42名のままである。

 また、【コピペル】の作った偽者にはある欠点がある。

 それは、元の人間が全く使えない人間達だったのでその元の人間と違った思考で動いているため、元の人間として会話が出来ないのだ。

 そのため、味方のふりをしていても他の28名から声をかけられてもまともに返事が出来ないのである。

 ただ、このチームはチームワークも全く話にならないほど、酷い有様なので、【ブラック・マドモアゼル】に敵対していた50名の様に味方同士声をかけあって連携を取ると言う感じではない。

 むしろ、

「ちょっとどきなさいよ。

 私がやるんだから」

「あんたこそどきなさいよ。

 あんまり目立つんじゃないわよ。

 活躍するのはわたしよ」

「何、言ってんのよ。

 雑魚は引っ込んでなさい。

 パワーアップした私の実力を見せてあげるんだから」

「こっちの方が実力はアップしてるんだよ。

 脇役は隅でじっとしてれば。

 壁の花でもやってなさいよ」

 などとののしりあっている。

 チームワークは文字通り欠片もないのだ。

 だから、話さなかったとしても、

「しかと?」

「無視するな」

 とはならない。

 むしろしゃべらなくても脇役が引っ込んでいると思っている。

 それだけ、この連中は使えない連中だと言うことだ。

 中にスパイが混じっていても全く気付かない。

 そんなカスの集まりである。

 そんな奴らはとりあえず放って置いて、【ブラウン・セニョリータ】は、

『とりあえず、こっち来るね』

 と言って、偽者14体を引き連れてバトルの場所を大幅に移動した。

 そして、残りの28名がついて来れて居ないのを確認すると、特殊な結界を張った。

 そして、

『ふっふっふ。

 一度に42名も相手出来ないね。

 お前達14名を特殊結界で閉じこめたね。

 これはお前達か私かのどちらかが全滅しないと解けない結界ね』

 と言った。

 そして、

《これで邪魔者を気にせず、派手なバトルを演出出来るね》

 とほくそ笑んでいた。

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