第二十二章41 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】41/【ブラウン・セニョリータ】対50名04
【ブラウン・セニョリータ】は、【混乱武術】で次々と【フェイマス・グローリーチーム】の50名に特殊な気を用いた攻撃を仕掛け、相手の力の構成を強制的に変化させた。
【フェイマス・グローリーチーム】は、
「な、何これ?
きゅ、急に強くなった気が?」
「私もだ。
何だろこれっ?」
「強くなった感じがする」
「無敵になった気分」
「凄い、今の私なら誰にも負けない」
「ホントだ。
今の私、最強だ」
「強い、強い、強い、強い、強おおおぃぃぃぃ」
などと急に自分自身の気が強くなった事に驚いていた。
【ブラウン・セニョリータ】は、わざとらしく、
『あいや~、間違えて相手を強化する秘術を使ってしまたあるね。
どうしようね。
困ったね~』
と言った。
【フェイマス・グローリーチーム】は、
「あはは・・・馬鹿だこいつ。
私達を強化してやんの」
「アホだアホ。
マヌケだマヌケ」
「ありがとね、お馬鹿さん。
私達を強化してくれて。
これであんたに地獄を見せてあげられるわ」
「ホント、馬鹿だよこいつ」
「ほんまもんの馬鹿よね」
と【ブラウン・セニョリータ】を馬鹿にする。
【ブラウン・セニョリータ】は、
『あいや~、困ったねぇ~』
と言うが内心、
《馬鹿はお前達ね。
接待してやったのも解らないほどマヌケの集まりね。
烏合の衆ね》
と小馬鹿にしていた。
だが、これで少しはまともな勝負が出来ると思った。
今の分不相応な力を手にした事で、【フェイマス・グローリーチーム】の50名は変に自身を持っている。
このままやれば【ブラウン・セニョリータ】の超強力な力でもひるむことなく戦ってくれるだろうと推測できる。
だが、相手に自分が得た力を慣れさせる必要がまだある。
このままでは相手は自分の得た強大な力に振り回されるのがオチである。
だから、あえて防御に徹し、相手が自分の得た力に慣れるのを待つ事にした。
【ブラウン・セニョリータ】は、またわざとらしく、
『あいや~。
これでは相手の戦力が解らないね。
ここはとりあえず、相手の出方をうかがうしかないね』
と言った。
【フェイマス・グローリーチーム】の50名は、
「チャンスよ。
一気にたたみかけるのよ」
「私にやらせなさいよ。
私の無敵の力、見せてあげるんだから」
「いや、私よ私」
「私だってば」
などと言い争っていた。
やはりチームワークは何ともしようがなかった。
性根をたたき直さないとこれは無理な話である。




