第二十二章37 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】37/【ブラック・マドモアゼル】対50名10
【ブラック・マドモアゼル】対【フェイマス・グローリーチーム】50名の戦いも佳境である。
【ブラック・マドモアゼル】は10分待ち、攻撃を開始する事した。
【フェイマス・グローリーチーム】の18名の内、なるべく印象の薄いと判断した3名は【ブラック・マドモアゼル】が10分間待っている間に動き出し、上手く、倒れている仲間と入れ替わる事に成功した。
見た目が倒れているメンバーと同じ状態に偽装した事により、パッと見、そのまま倒れているメンバーだと思っても不思議ではない。
入れ替わった倒れていたメンバーは、【ブラック・マドモアゼル】の視界に映らない様に死角に移動させている。
15名の囮役はプラス3名が戦っている様に幻影を作り出し、18名で勝負を仕掛けている事を偽装している。
結果は15対1と言う事になり18対1の時より過酷な条件となる。
潜伏している3名は、【ブラック・マドモアゼル】が射程距離に来るのをじっと待つ作戦だ。
【ブラック・マドモアゼル】に気付かれてはならない。
気付かれたらこの作戦は破綻する。
騙すか気付かれるか?
そこが勝負の分かれ目となる。
だが、この作戦には欠点が山ほどある。
まず、【ブラック・マドモアゼル】が倒れているふりをしている3名の所に都合良く行くかどうかである。
囮役の15名が戦いをコントロールしてそっちに行くようにし向けなくてはならず、そもそもそれが出来るのであれば、18名で総掛かりで挑めば勝てる可能性だってあるはずである。
また、【ブラック・マドモアゼル】の【異能】も考えに入っていない。
彼女であれば、その場を移動せず、攻撃を仕掛ける事も可能である。
彼女には数多の能力があり、遠隔攻撃も多彩に持っている。
そう言う意味では彼女が移動しなくてはこの作戦は成立せず、動かなければこれも破綻する。
だが、【ブラック・マドモアゼル】は、18名の様に見える15名の動きから、
『どうやら、わたくしに動いて欲しいみたいですね。
良いでしょう。
あえて貴女様方の誘いに乗りましょう』
と言って、15名の誘いに乗った。
そして、潜んでいる3名の必殺の一撃を絶妙なタイミングで避け、カウンターを浴びせて3名を撃破。
そして、ひるんだ15名に対しても、芸術的な体術で連続で倒した。
最後に倒れた【ジェーン・マーキング】は、薄れ行く意識の中、
「見事・・・だ・・・」
と言った。
結果として【ブラック・マドモアゼル】もまた、見事で華麗な活躍により、50人抜きを達成したのだった。




