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第二十二章36 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】36/【ブラック・マドモアゼル】対50名09

 【フェイマス・グローリーチーム】の【ジェーン・マーキング】の告白により、【ブラック・マドモアゼル】が相手をしている【フェイマス・グローリーチーム】はそんなに悪い奴らでは無いことが解った。

 だが、勝負は勝負。

 【芳一チーム】は圧倒的に不利な条件で勝利しないと【フェイマス・グローリーチーム】に勝った事にならないと言うのは変わらない。

 【フェイマス・グローリーチーム】も最初はやる気が無かったが、【ブラック・マドモアゼル】の実力が思ったよりずっと強かった事もあり、本気でやる事にしたそうだ、

 結果、どちらが勝っても恨みっこ無しという話し合いになり、決着を付ける事にした。

 現在残っている【フェイマス・グローリーチーム】は、【ブラック・マドモアゼル】の【オンリー・アビリティー】の1つ【具現面(ぐげんめん)】、【写想(うつそう)】で9名が倒され、残りは【ジェーン・マーキング】を含む、18名だ。

 50名居たチームワークが素晴らしいメンバーも3分の1にまで減ってしまっている。

 正直、残った18名で【ブラック・マドモアゼル】に勝つのは難しいだろう。

 だが、負けると解って止める程、彼女達は勝負を諦めていない。

 万が一にも勝てる可能性があるなら、それを試して散っていく。

 そのつもりで彼女達は戦おうとしている。

 【ブラック・マドモアゼル】は、

『貴女様(【ジェーン・マーキング】の事)の告白に免じて、貴女様に10分、時間を与えます。

 その10分でわたくしにどう挑むか相談なさってください。

 わたくしの実力は解ったはずです。

 このままでは貴女様方は勝てません。

 ですが、ファイティング・スピリッツがおありなら、このまま敗北するのは貴女様方の主義ではないはずです。

 10分を利用して、この後、どうわたくしを倒すか?

 それをご相談ください。

 10分後にわたくしは攻撃を開始します。

 それまでは貴女様方の攻撃は避けるだけにいたします。

 なので、相談せずに、攻撃を仕掛けてもかまいません。

 時間は有限です。

 それを有効にお使い下さい』

 と言った。

 【ジェーン・マーキング】は、

『感謝する。

 時間を有効に使わせてもらう』

 と言って、18名が揃って戦闘の相談をする。

 まともに行っても勝てない。

 ならばどうするか?

 それを相談した。

 彼女達の考えた作戦。

 それは、身代わり作戦だ。

 この場には既にやられている32名がダウンしている。

 18名は囮役と変わり身役に分かれ、囮役が【ブラック・マドモアゼル】の注意を惹きつけている間に、倒れているメンバーと入れ替わり、倒れているふりをする。

 そして、【ブラック・マドモアゼル】が近づいた時に隙をついて急所めがけて必殺の一撃を入れると言うものだった。

 だまし討ちの様になるが、これも立派な戦術である。

 勝てるとしたらこの方法しかない。

 彼女達はそう、判断した。

 最後の賭けである。

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