第二十二章33 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】33/【ブラック・マドモアゼル】対50名06
【ブラック・マドモアゼル】の怒濤の攻撃で、【フェイマス・グローリーチーム】は残り38名になってしまった。
【ブラック・マドモアゼル】は、
『全滅しませんでしたね。
敵ながら天晴れです。
貴女方の実力は本物の様です。
わたくしは誤解していました。
あの様な殿方(【フェイマス・グローリー】の事)に仕えている方は失礼ながらろくでもないと思っておりましたが、そうでもなさそうです。
少なくとも貴女方は骨のある方々だとわたくしは判断しました。
実力者にはそれなりの対応で答えさせていただきます。
わたくしの【オンリー・アビリティー】を使います。
【羽衣舞踊】』
と言うと、【ブラック・マドモアゼル】の頭上に十数枚の羽衣らしきものが出現する。
その羽衣らしきものはふわふわと舞い、その辺りにある物に触れる。
するとその触れた物が再構築して、生きている様に見える存在として顕現する。
それは、
【岩】、
【木】、
【瓦礫】、
【土】、
【壁】、
【草】、
【花】、
【泥】、
【砂】、
【虫】、
【鳥】、
【土竜】、
【水たまり】、
等々、自然にある物から別の存在に【存在置換】された【疑似存在】だった。
【疑似存在】は、それぞれ、【羽衣】を纏い、宙に浮かんでいる。
【ブラック・マドモアゼル】は、
『さぁ、舞いなさい。
わたくしの踊り子達』
と言った。
それに合わせて【疑似存在】達が舞い踊りながら、【フェイマス・グローリーチーム】の38名に襲いかかる。
【疑似存在】達は、自然にある様々な物を吸収しながら新たな力を創成し、それを能力として攻撃して行く。
【疑似存在】は破壊されても【羽衣】が無事なら新たな身体を再構築して攻撃を仕掛ける。
【羽衣】は、そのままでは、触れる事が出来ない。
【羽衣】は別の次元に存在し、それを現実の世界で投影しているだけなので、直接攻撃しても当たらない。
その謎を解かない限り、【羽衣】は、【疑似存在】を作り続け、攻撃を繰り返す。
回避不可能な攻撃。
そんな印象のある攻撃だ。
この攻撃により、疲弊した11名が脱落し、残るは27名となる。




