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第二十二章30 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】30/【ブラック・マドモアゼル】対50名03

 【フェイマス・グローリーチーム】は驚愕した。

 【ブラック・マドモアゼル】が作り出した映像を目の当たりにしたからだ。

 そこには、【フェイマス・グローリーチーム】の50名全員が、【ブラック・マドモアゼル】1人に体術だけで昏倒させられたものだった。

 【ブラック・マドモアゼル】は、

『これがわたくしの作り出したただの映像だと思われますか?

 それは皆様のご判断にゆだねますが、少なくともわたくしを舐めてかかれる相手と侮っていただくのはご遠慮願いますか?

 わたくしとしても【(いくさ)】に挑むのであればそれなりの覚悟というものがございます』

 と言った。

 【フェイマス・グローリーチーム】は、

「これはあんたの作り出したフェイク画像・・・と思いたいけど、どうも違う様だね。

 少なくともあんたにはそれを行うだけの実力がある。

 そう、判断しろってことだね」

「確かに、この映像を見る限り、あんたが着崩す事無く、50人全員を叩き伏せる力がある様に見える。

 だけど、これは私達が、何の能力も使わなかった場合だ。

 その点では間違えていると私達は思ってる」

「そうだ。

 映像では私達の異能は何一つ、出していない。

 これは私達が油断をして、あんたがその隙に私達を倒したに過ぎない」

 と言ってきた。

 【ブラック・マドモアゼル】は、

『はい。

 ですから、わたしくは、実力を出してくださいと申しております』

 と答えた。

 【フェイマス・グローリーチーム】は、

「あんたが油断ならないってのはわかった。

 こっちも本気で行かせてもらう」

「残念だったね。

 私達はもう、油断しない」

「連携を取らせてもらう。

 私達に隙はない」

 などと言った。

 だが、【ブラック・マドモアゼル】は先刻承知である。

 敵に塩を送るのはここまでである。

 【ブラック・マドモアゼル】と対戦している【フェイマス・グローリーチーム】からはあまりクズ臭はしないが、本来この勝負は【フェイマス・グローリー】が無茶苦茶な条件を突きつけて自分達に圧倒的な有利な条件で戦っていると言う不公平極まりない勝負である。

 【ブラック・マドモアゼル】はそれに対して怒りを持っている。

 つまり、彼女は、あくまでも正攻法で、卑怯な手や油断を誘う事なく、真っ正面から力圧し【フェイマス・グローリーチーム】を叩きつぶすつもりになっていた。

 もちろん、敵が油断していた場合と同じく、全く着崩す事なく、勝利する。

 そのための和装であり、敵に対しての塩である。

 それを可能とするには圧倒的な実力差が無くては不可能である。

 だが、それは可能であると断言出来る。

 【上位超謎創想結師】としての力は、5人はほぼ横一線であり、最強は【ゴールド・フロイライン】と言えるが、単純な戦闘力で言えば、間違いなく、この【ブラック・マドモアゼル】は頭1つ、飛び抜けているのだから。

 穏やかに見えて実は恐ろしい。

 それがこの【ブラック・マドモアゼル】なのである。

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