第二十二章27 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】27/【イエロー・ヨングダーメ】対50名10
【ルチア】は、
「もう、しゃべんない。
しゃべったらあんたの思うつぼだからね」
と勝ち誇った顔をした。
【イエロー・ヨングダーメ】は、
『そうですか・・・
ではこちらも次の力、行かせていただきますね。
次は【レイン・アンブレラ・レディ】の召喚、行かせていただきます。
出て来てください』
と言った。
するとそれに合わせて、雨雲が出現し、その下で雨傘をした女性達が出現する。
【ルチア】は、
「これを何とか逃げ切るんだよ。
これさえ耐えきれば、こっちの勝ちだ。
こいつが消えた後、一言もしゃべるな。
それで勝利だ」
と言った。
9名は逃げに徹した事で、【レイン・アンブレラ・レディ】に対する被害も6名で済んだ。
残りは【ルチア】を含めて、3人となったが、彼女達は勝ったつもりになっている。
余裕を持ったにやけ顔を見せながら少しずつ間合いを詰めていく。
だが、【イエロー・ヨングダーメ】としてもその少しずつはありがたかった。
その間に息を整え、
『じゃあ、次行きます。
残念でしたね。
別に貴女達との会話に意味があった訳ではありませんよ。
では、【ムーン・オッド・チャイルド】。
出て来て残り3名を倒しちゃってください』
と言って、【ムーン・オッド・チャイルド】が残った3名を倒した。
倒れる寸前、【ルチア】は、
「な・・・ん・・・で???」
と発したが、【イエロー・ヨングダーメ】は、
『それは秘密です。
女の子は秘密の1つや2つ、3つや4つ、100や200は持っているものですよ。
だから、な・い・しょです。
会話に何かあると思ったのは単なる貴女の勘違いです。
あしからず』
と言った。
こうして、【イエロー・ヨングダーメ】も無事に50人抜きを果たしたのだった。




