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第二十二章24 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】24/【イエロー・ヨングダーメ】対50名07

 意味がわからない。

 【謎】となった【イエロー・ヨングダーメ】が拍手しただけで【フェイマス・グローリーチーム】の3名が昏倒した。

 何が何だか解らない。

 それは周りで見ている者も同じ気持ちだろう。

 そう言う者達のために特別に解説しよう。

 【謎】と言っても【出鱈目】と違い、答えが無い訳ではない。

 答えが見えない状態になっているだけで、答えは必ずある。

 今回の【イエロー・ヨングダーメ】の拍手にも彼女の会話からそのヒントがあった。

 1人を昏倒させた時、彼女は【10連鎖】と言った。

 2人を昏倒させた時、彼女は【12連鎖】と言った。

 これがこの謎を解くための【ヒント】となる。

 簡単に解説すれば、これは、【ルーブ・ゴールドバーグ・マシン】と同じ様な原理なのだ。

 【ルーブ・ゴールドバーグ・マシン】とは、アメリカの漫画家ルーブ・ゴールドバーグ氏が考案した連鎖反応する機械的装置の事で、何かが連鎖して別の効果を発揮すると言うものだ。

 つまり、【イエロー・ヨングダーメ】が言った、【10連鎖】とは彼女の拍手が見えない状態で10回連鎖して、大きな力に変換され、1人を昏倒させたのだ。

 【12連鎖】も同様で12回連鎖して、2つの大きな力に変換され、2人を昏倒させた。

 そう言う力なのである。

 途中経過が見えないから何が起きたか解らないが、ちゃんと答えは存在している。

 また、当然、【拍手】だけで起きるものでもない。

 現にこの後、【イエロー・ヨングダーメ】はジャンプの18連鎖で3名、お辞儀の28連鎖で2名、振り返りの16連鎖で1名を昏倒させている。

 これで、9名、【謎】により倒された事になり、その後も、【超謎】で8名、【出鱈目】で5名を倒して見せている。

 【イエロー・ヨングダーメ】は、

『【フォール(FALL)イン(IN)チャンネル(CHANNEL)スイッチ(SWITCH)】は飽きたな・・・

 次、行こうか』

 と言っていたが、これは強がりである。

 実は、【超越】、【謎】、【超謎】、【出鱈目】にはそれぞれ10分以内でそれらになるのをやめている。

 それは10分以上続けると、【超越】、【謎】、【超謎】、【出鱈目】のいずれかに完全になってしまうからだ。

 完全にそれらの存在になってしまうと、もう、【上位超謎創想結師】には戻れない。

 そう言うリスクを負っているのである。

 一見無敵感を出している様に見えて、実は、ギリギリの攻防をしていると言うことである。

 当然、対戦相手にそれを知られてはいけない。

 あくまでも自分には余裕があるんだと思わせて居なければならない。

 もし、心を読む力などが相手にあり、彼女の状態を維持させる強制力を持っていたら彼女はやばかっただろう。

 自分は力を試しているんだと思わせる事によって、制限時間というウィークポイントを隠しているのである。

 【フェイマス・グローリーチーム】には幸い、その弱点には気付かれなかった様で、これまでで、【超越】で10名、

 【謎】で9名、

 【超謎】で8名、

 【出鱈目】で5名の合計32名を撃破し、残りは18名になった。

 だが、【イエロー・ヨングダーメ】も調子に乗って【超越】、【謎】、【超謎】、【出鱈目】と4連続で、【真の強者】としての存在になった事で身体にガタが来ている。

 彼女がなった【超越】、【謎】、【超謎】、【出鱈目】はいずれもそれぞれとしては非常に単純な力しか持ち合わせないランキング外の実力しかないと言うものだったが、それでも身体に来る負担としては決して小さくない。

 再び、【超越】などになるには鍛え方が足りないため、しばしの休息を要すると言っても良い。

 なので、【超越】などに再びなってまた圧倒すれば余裕で勝てると言えるのだが、彼女にそれを行うだけの余裕は無かった。

 必然的に異なる力を使わざるを得なかったのだった。

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