第二十二章22 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】22/【イエロー・ヨングダーメ】対50名05
【イエロー・ヨングダーメ】が立ち止まった事で【フェイマス・グローリーチーム】50名の攻撃が当たるようになった。
だが、攻撃がまるで、ボールを壁打ちしているかの様に全て跳ね返って来た。
攻撃を仕掛けた者に攻撃がそのまま跳ね返る。
【イエロー・ヨングダーメ】は、
『うふふ・・・
駄目ですよ・・・
そんな単調な攻撃じゃ。
この身体には通用しませんよ・・・』
と余裕顔だ。
一体、彼女はどんな【超越】になったのか?
簡単に説明すれば、自分の行動を押し通す事が【超越化】しているのだ。
つまり、攻撃を避けようと思ったら、攻撃が全く当たらない様になるし、立ち止まって防御しようと思ったら絶対的な防御能力を誇る。
今の彼女に攻撃をヒットさせるには、彼女が攻撃している間に攻撃を当てるなど、彼女が集中していない行動で何とかするしかないのだ。
つまり、【イエロー・ヨングダーメ】は攻撃している瞬間にしか隙が無い状態になっている。
そう言う【超越】だった。
【超武闘派型】と言っても過言ではない。
【イエロー・ヨングダーメ】は、
『攻撃は十分受けきりました。
それではそろそろ、こちらも攻撃に移りたいと思うのですがよろしいですか?』
と言った。
「良い訳あるか」
「そのまま、サンドバッグやってろ」
「攻撃を受け続けてろ」
「黙ってやられてろ」
などと言ってくるが、
『そうは参りません。
こちらも攻撃しないと、あなた達に勝てませんからね。
じゃあ、早速行かせていただきますね。
はいっ』
と言った瞬間、【フェイマス・グローリーチーム】の10名が、
ズガガガガガン×10
と言った感じに吹っ飛んだ。
残った40名は、
「んなっ」
「ひっ」
「うあっ」
「はっ」
などと声を発する。
【イエロー・ヨングダーメ】は、
『まぁ、こんなものですかね?
ただ、打撃だけで終わらせるのは何だか味気ないですよね。
もうちょっと違うものも試してみたい所ですよね』
とつぶやいた。
40名は戦慄する。
自分達は何て化け物を相手にしているんだと。




