第二十二章14 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】14/【ピンク・シニョリーナ】対50名07
【ピンク・シニョリーナ】は、
『どれが良いかにゃあ~?』
と言って、敵対していた残り23名を10名ほどに組み替えようとしていた。
もちろん、これは【ピンク・シニョリーナ】自身にも出来る芸当である。
彼女も自分の代わりの存在を代理で出すことが出来る。
ある程度の辻褄さえ合ってしまえば代用することが可能という無茶苦茶な力だった。
だが、彼女はそれを自分自身には使わない。
彼女は、6つ目(2つ目の【オンリー・アビリティー】)の力である【ハイパー・ストロング・クリエイト】で倒そうと思っている。
【ハイパー・ストロング・クリエイト】とは【超越】や【謎】、【超謎】や【出鱈目】の力を持った【パーツ】をまるで【ブロック】を組み立てる様に組み合わせて【オリジナル】の【存在】を生み出すと言う【力】である。
組み合わせでどんな変化が有るのか読めないと言う事もある力である。
もちろん、制御出来るかどうかも怪しい力となる。
それを試そうと思っているのであった。
【ブロック】で遊んでいるかの様に、【ピンク・シニョリーナ】は【パーツ】を積み上げていく。
そのスピードは神業と言えるほどの神速だった。
そして、10名となった敵に対して攻撃をし向ける。
【ピンク・シニョリーナ】が作ったのは、【超越】の要素と【出鱈目】の要素が混じった【異形】だ。
彼女はこれに、【にゃんにゃん】と言う不釣り合いな名前を付けた。
【ピンク・シニョリーナ】は、
『【にゃんにゃん】いくにゃんっ』
と命じると、【にゃんにゃん】は、
『ふごぉぉぉぉぉっ』
と言う咆哮を叫び攻撃を仕掛けようとするが、その瞬間、バラバラになった。
想像を失敗したのか?・・・と思ったのだが、違っていた。
再び形になったと思ったら、別の姿になっていた。
その姿を見て、敵の1名が震える。
「な・・・」
絶句する。
何でこれが?
何故?
何故なんだ?
敵の1名は自分の中にある恐怖が具現化したのに驚いたのだ。
そして、【恐怖した一名】は逃げだし、【にゃんにゃん】はそれを追い、倒した。
これで後、9名。
【にゃんにゃん】の特徴は、突然突拍子も無い事をやって相手を驚かせ、一番驚いた者の一番恐れる姿に変化し、襲うと言う特徴を持っていた。
つまり、突然、バラバラになった事に驚いた事により、その中で一番びっくりした者に対して恐ろしい姿となり、攻撃したのだ。
他の者には目もくれず、恐れた者に向かっていく。
これは一種のホラーと言っても過言ではなかった。




