第二十二章11 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】11/【ピンク・シニョリーナ】対50名04
【ピンク・シニョリーナ】は、2人斬りつけ倒し、続けて、
『次は、【フェノメノン・ブレイク/事象破壊モード】にゃん』
と言って、明後日の方向を斬りつけた。
すると、敵数名の位置に超重力が発生し、不意打ちを食らったその女達は全く無防備で地面に口づけした。
「ぶべっ」
「ごぼっ」
「だばっ」
「げべっ」
と蛙が潰れた様な声を上げて急激な圧縮により失神した。
これで、また4人が気絶した。
これで6名、残るは44名。
【フェノメノン・ブレイク・モード】は【事象】を破壊するモードであり、空間を斬ったら何らかの事象がおかしくなると言うモードである。
これもまたヤバイ力となる。
敵もさすがに【超越宝刀】の危険性に気付き、
「あのおかしな刀をとりあげろ」
「あれはヤバイ。
気をつけろ」
と声を掛け合った。
【ピンク・シニョリーナ】は、
『別に【超越宝刀】だけでどうにかしようとは思ってないにゃん。
次行くにゃん。
【リモート・コントロール・ソルジャーズ】を試してみるにゃん』
と言った。
この力は、器となる依代に【超越】か【謎】か【超謎】か【出鱈目】の力や【異能】を1つから13種類ずつまで充填し、遠隔操作で複数体操ると言う力になる。
器としたのは、隠し持っていた【折り紙】だ。
パパパパパと神速で折ると手裏剣がいくつも出来た。
その折り紙手裏剣を忍者が投げる様に投げるとその手裏剣は、ボンっと膨らみまるでユーフォーの様な姿に形を変えてフヨンフヨン浮いている。
【ピンク・シニョリーナ】は思考コントロールで、その折り紙手裏剣だったユーフォー状ものを操作すると、その20機ほどのものは、超光速で動き、それに込めた【出鱈目】な攻撃を仕掛けた。
例えば、【レーザーポインター】の様なものがターゲットに当たったかと思うと当てられた者は、自分の能力では無い異能を出鱈目な方向にメチャクチャに放ち、能力酔いを起こしてぶっ倒れた。
また、正面で当たったに側面からダメージが来たりもした。
また、通り抜けたと思ったらターゲットがいきなり爆発したりもする。
また、ターゲットかと思ったら別の者がダメージを負ったりもする。
とにかく法則性が全くなく、全く対処の取りようが無かった。
為す術無く、あっという間に20名がぶっ倒れた。
【謎】と【出鱈目】は似ているとされているが実は違うのだ。
【謎】は見えなかったり理解出来なかったりするが、それらは見えない所や理解出来ない所で正常に法則に則って現象や効果が起きて居るものを指す。
それに対して【出鱈目】は見た目通り、全く法則性の無い動きをする。
そこが、似て非なるものなのだ。
【謎】は解明すれば、何とかなるが、【出鱈目】は答えそのものが無いため、解明のしようがないのだ。
これで残りは24名となった。
あっという間に半分以下にされた【フェイマス・グローリーチーム】は驚愕、戦慄する。
『次行くにゃんよぉ~』
と呑気に言う、【ピンク・シニョリーナ】の台詞が強烈な違和感を感じさせた。




