【25】永遠の思慕
長いお話なので一つだけの投稿です。
【25】永遠の思慕
病室の病床に座り
外を見る彼女は言った。
「あそこに見える道路、私達がいつも通ってた道ね。
あの頃は、この場所に来るなんて想像もしてなかった。」
昔、いつも通っていた道は今とは全く異なり
地上機器はペンキで塗られ輝いていた。
電信柱の足場釘も真新しい銀色に輝いていた。
そしてその道を通っていた僕たちの目も輝いていた。
彼女は泣きながら言葉を吐き捨てるように言った。
「昔に戻りたい...... 」
「私達が出会う前に...... 」
「はじめからあなたと出会いたくなかった...... 」
私は何も言い返せなかった。
彼女は私が固唾をのむ事を許さないまま
「ねぇ...... 庄市さん」と
彼女の泪で濡れた私の写真の入った遺影立てを
指先で撫でながら言った……
今の彼らのように
私も、錆び果て
目も輝いていない。
ただ、どうか君の中の私は
最後まで輝いていて欲しいものだ。
後書きで失礼します。
状況補足です。
彼女と私は、この話の前に
暴走車にはねられ緊急搬送されます。
しかし、私は出血性ショックが原因で
先立ち、彼女は重症ではありましたが、
なんとか一命をとりとめ助かりました。
ですが、骨盤骨折などが原因で
病床で寝たきりでした。
そして、
私はこの世に未練があったのか、
体さえ亡くなりましたが
魂は消えずに彼女を見守っていました。
そして、ある日のお昼からの内容が
本文です。