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悲観的な人は、好機の中にいつも困難を見つける。楽観的な人は、困難の中にいつも好機を見つける。
Winston Churchill
俺は今驚愕している。
「ゆいちゃん、よろしくね!」
「ゆいねーね?」
「よろしくおねがいします!」
庇ったはずの幼馴染がいるのだ。同姓同名だけじゃない。長く過ごしてきたからわかる。
「真斗くん?よろしくね」
「あ、あぁ」
小さい頃によく似ている。懐かしいな、小さい頃はよかった。ってか、今が小さい頃か。ははは。
じゃなくて、こいつが本当に結衣かを試さなきゃならないよな....でも今姉と結月いるしな........
「ねぇ斗真」
「ん?...は?」
耳元で囁かれた。俺の前世の名前だ。こいつは本当に..?
「二人で何話してるの?」
「と...真斗くんかっこいいねって!」
「ゆいねーねぬけがけるな」
結月抜け駆けなんて言葉知ってたんだな。語彙力増えててお兄ちゃんは嬉しいぞ。じゃなくて、こいつと1対1で話し合う必要があるな。笑顔で接してきやがって....
「ルド―しよー!」
「「いいよ〜」」
「真斗くんは?」
「え、あぁ。うん」
なんでよりによってルド―なんだよ!!!そこは人生ゲームでいいだろ!?
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この世に生を受けて早四年。また同じ人生を送りそう。親は会社の社長であれしろこれしろうるさいし。まだ四歳なのにこんなことある?
でもピアノをさせてもらえるのはありがたい。また斗真にあったときに...ふふふふふ
「舞美はピアノが上手ね。」
「そうかな?ふつうだとおもう」
そんなわけない。こっちは12年だし。四歳にしてはうまいに決まってる。
「ピアニストとかどうかしら?お母さんは応援するわよ」
「そうだね。舞美は顔も整ってるしいいと思うよ」
六歳の姉が出てきた。
「まぁ、ちょっとかんがえとく」
四歳の話し方ってどんなのだろう。よくわからなくてずっとこの話口調だからわからないなぁ。。。
’’’’’’’’’’’’
話は変わるがずっとこの世界で死なずに生きてきたことには訳がある。
多分この世界に斗真はいる。
証拠はないが、赤い糸で結ばれてる私にはわかる。そんな気がする。
斗真。。。待っててね!
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やっぱり斗真はいた。真斗という別の名前に変わっていたが、私にはすぐわかった。
斗真の小さい頃にピッっっったり。
名前も漢字を逆にしただけ。絶対そうだ。名前を囁いたら多分わかるだろう。
「ねぇ斗真」
「ん?...は?」
やっぱりそうだ。名前に反応した。絶対にそうだ。
離れないよ。
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もうちょっと小説を書くのになれたら異世界転生モノ書きたいですね。