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あなたの運命が形作られるのは、あなたが決断する瞬間なのだ。
―――アンソニー・ロビンズ
「「「よろしくお願いします」」」
うおお..すげぇ
「とりあえず外じゃなんですから中に入ってください」
「あ、ありがとうございます」
古見さんがそう言ってきた。なんでだ?普通話をするときは中だろ?
「とりあえず和室で。今ちょっとリビングが汚いのですみません」
「いえいえ」
「母呼んできますね」
なんか怖いな。古見さんは緊張してそうな笑顔だし涼さんは真顔だし夜風さんはぽかーんとしてるし。そんなもんなのか?
「母さーん。男性保護官の人きたよー」
「はーい」
''''''''''''
さっきからずっと契約とかの話ししてる。しんどい。
「ではここにサインを」
「はい〜」
あ、終わったようだ
「「「これからよろしくお願いします。真斗様」」」
「こちらこそよろしくお願いします」
なんかすごい顔赤いけどなんだ?熱??
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支部での挨拶が終わって車に乗った。私以外免許持ってなかったから私が運転している。22歳なにしてんだ18歳でも持ってるのに
「涼さん、夜風さん、よろしくね」
「よろしく」
「よろしくお願いします」
「え、別に涼さんタメでもいいよね?」
「大丈夫大丈夫」
「私もタメでいいですか?敬語使い慣れてなくて」
「いいよ!」
「いいけど..中学生だよね?」
「そうよ」
「部活とかやってないの?」
「資格の勉強で必死だったから...」
「あぁ...」
「古井さん前の職場ではどうだった?」
「やっぱ横暴だったよ。最初の契約のときなんて遅いだのなんだので一時間家入れさせてもらえなかった」
「えぇ!?しんどくなかったの!?」
「もちろんきつかったよ。しかも近隣の人にも聞こえるような声で言ってるから恥ずかしかったし」
「うわぁ...でも今回はタワマンの最上階でしょ?しかも一部屋しかないから近隣住民のことなんて気にしなくていいからむしろご褒美でしょ」
「えぇ...初めての職場でこんなの嫌なんだけど...」
「いや、殆どが横暴って聞くよ。小説の中に出てくるような優しい人なんて聞いたこと無い」
「おわった」
'''''''''''''''
「最上階の景色ってこんなんなんだぁ」
「あんた22でしょ早くインターホン押して」
「はいはい」
ピーンポーン
「はーい」
そこには二次元から出てきたような生粋の美少年がいた。
「男性保護関東支部所属の涼瑠衣です」
「同じく男性保護関東支部所属の夜風比奈です」
「同じく男性保護関東支部所属の古井星華です」
「「「よろしくお願いします」」」
「とりあえず外じゃなんですから中に入ってください」
え?怒らない?誰から聞いても怒られるのが普通だと思っていたのに
「あ、ありがとうございます」
''''''''''''''
一通りの説明が終わった。そしてサインもしてもらった
「「「これからよろしくお願いします。真斗様」」」
「こちらこそよろしくお願いします」
なんだこのイケメンは。かっこよすぎる。守りたい。てかヤりたい。
難しい...男性保護官の扱いが難しく...これデートのときについてきたりするの...?




