18
高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。
高い所へは、他人によって運ばれてはならない。
人の背中や頭に乗ってはならない。
――ニーチェ
「セットアップ終わったよ〜!」
「早いね。ありがと!」
「えへへ〜」
よし、応募するか。多分通るだろ知らんけど。
そうだ、ネッ友に言うとくか。
コラール
PC買ってもらった!
なん
誰に?
みら
おめっと!
涼風
おぉ!
コラール
姉さんになんかすごいの買ってもらった
みら
よかったやん
涼風
なんのため?たしかBEで満足してるしいまのところ用事ないからPC買わないって言ってたよね
コラール
水火メロンの参加型がJavaしかできないらしいからさ...
涼風
あーね!
みら
へぇ〜
###
「未来ちゃ〜ん!」
「おはようございます瑠那先輩!」
「おはよ!!」
瑠那先輩、柳先輩はいつもこんなかんじだ。通学路が一緒でいつも、中学生のころから一緒に登校してくる。
「真斗がさぁ〜」
「そうなんですね!弟さんはどの部活に入るんです?」
瑠那先輩には弟がいる。多分コラールくんだ。写真はなかなか見せてくれないが噂によるとすごいイケメンらしい。だが写真がなかなか回ってこない。私が運営してる掲示板でも一度も出されたことがない。一度だけ雰囲気をコラールくんが出した時があるが、雰囲気は本当にかっこよかった。
「ココだけの話ね?吹奏楽なんだって。口で聞いたわけじゃなくパーリー会議で言われただけだから変わるかもしれないけど」
「おぉ〜」
まぁ知ってたけど。瑠那先輩は私に圧倒的信頼を置いている。多分そこらへんにいる先輩よりも信頼されているだろう。部内の仕事もよく任されるし。
「そうだ!最近真斗の写真撮ったから特別に見せてあげる」
「え?いいんですか?」
「見せるって言って見せてなかったし特別ね〜」
「ありがとうございます!」
「はいこれ」
え????ばかイケメンじゃん。。。
「バカイケメンじゃないっすか.....」
「でしょ????」
二次元から出てきたような美しさ。それでいて聞いた感じやネットで接しているときはとても優しい。女の妄想を具現化したみたいだ。
「これ狙っていいですか??」
「いいけど競合多いよ〜?」
「私はやりますよ。がちで狙いに行きます」
「そこまでいうなら頑張って!応援してるよ〜」
絶対に勝ち取ってやる。なにがなんでも
###
「あやの〜!」
「あ、弥佳」
「今日殆ど同じでしょ?」
「そうね」
「最近年下イケメンくんはどうなのよ」
「最近デート行って満足してくれたみたい。すごいかわいかった」
「死ね束縛女」
「弥佳もいい人見つけたら?真斗くんみたいな子はもういないけど笑」
「死ね。こちとらもう2年したら賞味期限切れるから急いでんの」
「ふふふふ。早くこっちへきなさい」
「うざすぎ〜」
西田未来→西田弥佳




