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始まり

清水視点です。

入部希望者(倉吉以外)を含め、全員揃ったの確認し監督は口を開いた。

「よし! ついに城陽第一の野球部始動ってことでまず、自己紹介しよう! まず俺から。監督の五十嵐九十九です! 23歳。ついでに甲子園には一回出場。これからよろしくな!」


元気そうで明るい、ってのが俺的の第一印象かな。どうやら紹介は監督から右回りのようだ。


「次は俺。源 二条。1人だけの三年。ポジションはファースト。右投げ右打ち。キャプテンやってます! お互いガンバロウ!」


爽やかでまじめそう。まさにスポーツマンと言ったかんじか。


俺宮津みやず 智弘ともひろ。二年で〜ポジションはセカンド〜! 右投げ左打ち、よろしゅーお願いします〜ギャハハ」


いい加減な感じで、しかも若干京都弁が入ってる。しかも独特な笑い方だ。

髪は普通で黒い。


「平等院 朱雀ッス。二年で右投げ左打ち、ポジションは捕手。よろしくな」

さっきも言ったが、髪は少し長い。中学時代は天才と言われた。性格は…俺的にはある意味謎。


「お…れっ…山崎やまざき 泰典やすのり…2年でっ…ポジ…ショ…ンは…全っ…部できます…よっろ…しく」


…なんてオドオドした人…こんな人今まで見たことナイ。けど全部出来んのは凄いな…。髪は普通に右に流している。


「俺様は伊達だて 俊平しゅんぺい! 2年でポジションはサードじゃ! ナメた口叩いたらぶっ殺す!」


出た、伊達さん。勘弁な元不良だな。髪は金髪の坊主。


「次は僕だね…荒井あらい 赤也あかや2年でポジションはレフト兼投手。よろしくね」


優しい感じ…伊達さんの後だから更に優しいスマイルが際立つ。

髪は黒い。そして少しパーマがかかってる。

「俺は大野おおの 光太郎こうたろう…2年。ポジションはライト。よろしく…」


こりゃまた声が小さい人…

めちゃボソボソ喋っている。髪はスポーツがり。


「俺は明星 泉です! 1年でポジションはショートです。どうかよろしくお願いします」


一年らしくぺこりと頭を下げた。

俺もこうやるべきか…。


「清水 悠一です。1年でポジションは投手です。よろしくお願いします」

軽くぺこりと頭を下げた。


そして一応自己紹介が一段落したと思われたが…。


「あっれ?あの騒が…しい子…いない…」

山崎さんが言った。周りの変化に気づけるみたいだ。

山崎さんの発言に俺と泉は顔を見合わせた。その時だった。


「スイマセ〜ン! 俺、倉吉 日吉言います! 1年でポジションはセンター。通称『城陽第一の光源氏』よろしゅうお願いしまっせ!」


円陣の中に倉吉が入り込んでくる。なんて馬鹿な奴だ。

監督も先輩も苦笑い。泉と俺は溜め息をした。そして監督が閑話休題、と言った。


「まだだ! 最後にマネージャー。よろしく」


おっと…涼華のこと忘れてたや。


「1年、神谷 涼華です! マネージャーとして皆さんをサポートするんでよろしくお願いします!」


倉吉が鼻の下を伸ばしているが、それには触れないでおこう。

「よし! 遂に待望の部員9人超えだ! ポジションも良い感じに分かれたし、目指せ甲子園だ!」


おおーっ!!っと先輩達から声があがった。しかし、10人で甲子園…不可能に等しいが…俺がいたら甲子園もグッと近付くだろうな。

悠一はニッと笑い、下を見た。

すると後ろから誰かに叩かれた。平等院さんだった。


「オメェと俺がいたら甲子園も近付くな! 頼むぜ!」


俺とお前…ふざけるな。俺はまだ捕手を信用した訳じゃない。試合になったら首振るからな。


そう言いたかったが流石に先輩相手に気が引けた。



倉吉が早速伊達さんとキャッチボールしている。泉は山崎さんとベンチで会話。監督はキャプテンと何やら打ち合わせだ――。

そんな風景見て俺は野球に関わる事を再確認した――。



城陽第一高校野球部の甲子園を目指す物語が今始まった!

ポジションについてはまた試合の時に。



評価、感想待ってま〜す。

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