第7話〜厄介な依頼〜
ついに(?)リールさんの本性が明かされます!彼は果たして一体なんなのか(w)
依頼を受け、ゴブリンを討伐する。
以前作った即死魔法を試すいい実験材料だと考え、使ってみたのであるが、、、
「デス!」
、、やべえ、凶悪すぎる。
感覚としては、動いている心臓を無理やり止めるという感じで、少し奥に行ったところにいた(ダジャレじゃないよ)ゴブリンキングとか言う魔物にも使ってみたのであるが、魔力を相手の魔物の強さにあっただけ込めることで、どんな相手も瞬殺することができるらしい。素材はそのままなので、ストレージー全知全能についてきたーという収納スキルに収納する。ストレージ万歳。ちなみに、世界辞書によると即死攻撃耐性というスキルを持っているとある程度の確率で、即死魔法が無効化されてしまうらしい。まあ、それを突破するだけの魔力を込めればいけるらしいが、、、即死攻撃耐性とは、、、。
つまり、スキルに頼りすぎるなと言うことであろう。
とにかく、俺は初めての依頼は大成功をおさめたのであった。
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ギルドに戻ると、何やらピリピリとした雰囲気が立ち込めていた。なんと俺がギルドに入ってきただけで睨まれてしまった。ぴえん。
、、、自分でも驚くほどキモかった。
それはさておき、受付嬢ー先ほどのリールの時とは違うーが対応していた。しかし、その受付嬢も俺を見ただけで顔を青ざめさせている。そんな嫌われたら、泣いちゃうぞ⭐️
、、よし。これは封印しよう。
そうして、ギルドカードー討伐数とかもここに記録されるらしいーを受付嬢に見せる。
「は、初めての依頼、お、お疲れ様でsーいたっ!?」
どうやら、俺を前にして怖がっているようだ。まじ悲しい。
「あーそんな怖がんなくていいよ。別にとって食う訳でもないし。」
「は、はひ!」
、、、だんだん可哀想になってきたな。あとで差し入れしとこう。
「そして、依頼はどうだ?」
「は、はひ!で、では確認させていただき、、え?ゴブリン524体?それにゴブリンキングって、、ええ!?」
受付嬢の言葉に、ギルドにいたほとんどの冒険者がこちらを振り向く。
、、いやほとんどじゃねえな。全員だ。
「おい、それはなんかおかしいのか?」
「は、はひ!登録初日にゴブリン524体や、ゴブリンキングとかを討伐してくる人はあまりいないものですので、、、。」
その声にさらに冒険者たちが色めき立つ。そんなにすごいことなのだろうかと思ってよくよく耳を澄ましてみると、
「ゴブリンキングって確かAランクだったよな、それにゴブリン524体って、あいつ人間か?」
「いや待て、あいつはギルマスを威圧だけで退けたやつだ。俺もその場に居合わせたが、ちびったからな。」
ん?ギルマス?釈然としない思いを抱きながら別の方に耳を傾けると、
「よし、今から彼の方を神として崇めます。いいですか?」
「分かりました。」
、、、よし。聞かなかったことにしよう。そうして受付嬢の方に向き直る。
「で?報酬はどうなるんだ?」
ちなみにゴブリン退治の報酬は一匹倒すごとに10000ゴルドで、子供の小銭稼ぎとしても利用されているらしいが、子供の小銭稼ぎをこの歳になってやる俺は、、、
さらに、ゴブリンの体を持ってくるとさらに報酬がアップするらしい。あとでゴブリン出してやろう。
「は、はひ!しっかりお支払い致しますのでどうか勘弁していただけないでしょうか?」
何やら必死な感じでお願いされる俺。日本だったら逮捕ものだな、、
「いやいや、変なことはしないよ。あとゴブリン本体もあるけどどうする?」
「で、では裏手の解体場に行ってください!」
、、何やら除け者にされているみたいで悲しい、、
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解体場に行き、524体のゴブリンを出したら、当然驚かれた。解体場にいた鑑定士によると、今まで見てきた中で最高級の品質らしい。さらにゴブリンキングを出してみると、気持ち悪い顔ですり寄ってきた。
あまりにキモかったので、失神させたが、、、
受付に戻り、報酬について聞くと、まずゴブリン524体討伐分の報酬が5240000ゴルドー銀貨5枚、銅貨24枚ーで、ゴブリンキング討伐の報酬が10000000ゴルドー銀貨10枚枚ーで、ゴブリン全ての報酬より高かったのが驚きだった。最後に、素材であるが、ゴブリン524体が1体100000ゴルドで52400000ゴルドー銀貨52枚、銅貨40枚ーで、ゴブリンキングが100000000ゴルドー金貨1枚で、計167640000ゴルドー金貨1枚、銀貨67枚、銅貨64枚ーだった。やった!金貨だ〜
そんな和やかな空気(俺だけ)に包まれた時、そんな空気をぶち壊すように、前絡まれたリールーこちらを見て顔を引きつらせているーが声を張り上げた。
「ドラゴンの討伐依頼が出されたぞ!これはBランク以上強制参加だ!ちなみにそこにいる冒険者ユウキは特例として俺の権限でBランクに昇格とする!」
どうしてお前が仕切っているんだ。その考えは声に出すことができなかった。
「ドラゴンってどういうことだよ!ギルマス!」
ギルマス?あいつが?
俺の視線は、リールに釘付けになった。
次回、ドラゴン