第1話〜神様との邂逅〜
初投稿です!これからも頑張って行くのでよろしくお願いします。
世の中には、所謂勝ち組と呼ばれる人間と、負け組と揶揄される人間。また、人生がぱっといしない平凡な人間の三種類に分かれていると思っている。
俺の名前は神原優樹。三つ目の平凡な人間に属しているやつだ。
なぜ今こうして俺が語っているのかと言うと、
~ただ今絶賛死にかけだからだ。
人間、死ぬ間際になると冷静に考えられるということが立証されたな。
まあ現実逃避しててもしょうがない。
もう腹をくくって死ぬことを受け入れるか。
ああ、意識が薄れていく。
ラノベであった異世界転生とか無いのかな。
『異世界に転生しますか?yes/no』
これは、、、空耳か。
ま、最期くらいこーゆーのに乗っかってもいいか。
yes、と頭の中で念じる。
『確認しました。個体名神原優樹を神界へ召喚します。』
その言葉を最後に、この世界から意識が消失したのだった。
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「お、、、き、よ、」
なんか、、、きこえる、、、
「おい、、きろ、」
なんだ?夢でも見てたのか?
「起きろやクソ野郎っっっ!!!」
耳元で叫ばれたその言葉に反射的に反応する
「うっせえクソジジイ!」
そう言って振り返ったその先にはー
ー筋肉隆々のおっさんがいたのだった。俺はもうピッシピシに固まった。うん。自分でも何言ってるかわかんない。
これで人は想定外なことが起こると意味わかんないことを言うってことが立証されたな。
それはさておき。
こいつ誰だ?
「おい、初対面の相手にクソジジイはねーだろ。人肉のミンチにするぞ!」
「なにそれこわっ!まあそれは置いといてお前は誰だ?」
「話の切り替えがはえーなー」
「まあそれだけが取り柄だからな」
平凡とは言ってもこれぐらいの特徴はあるのだ
「それでお前は誰だ?」
「俺は神だ」
「は?」
は?こいつ頭おかしくなったか?
「頭おかしいとは失礼な」
こいつ、、、心を読んだ?
「まあそのぐらいは予想の遥か上だな!」
「それは威張れることじゃねーだろ」
神が呆れる。これってすごいことじゃないか?
「ぜってーちげーだろ」
「それはさておき、俺は死んだのか?」
これが一番聞きたかったことである。
「ん?ああそうだな。めっちゃ夜更かししてたせいで死んだって言うダッセー死因だがな」
「それは言うなあああ」
そう、俺はラノベを読む為に数ヶ月に渡って夜更かししていたせいで死んでしまったわけだ。ちなみに両親はいない。夜更かしする絶好の環境が整っていたわけだ。
「まあ、数ヶ月夜更かしできる時点で平凡じゃないけどなあ」
神がボソッと呟いた言葉は、悶絶していた俺には届かないのだった。
次回、ステータス