表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

第6話

『カイ様より出撃命令だ❗明日の朝、武士団は出撃する。それまで各員準備を整えるように』

武士団の団長であるマダラメ・クニヒサが屯所で部下に命令を伝える。


『承知しました。しかしにらみ合いにわざわざ出向く必要があるのでしょうかね?』

副官が答える


『カグラ様からいつもより敵の数が多いから念のために警戒したいと言うこのようだ』

『確かに、あの弱腰の帝国軍ではあっという間に壊滅するでしょうからね、訓練がてら蹴散らしてやりましょう、早速皆を召集します』


その日の夕方、帝国軍は反乱軍との挑発合戦を終え、陣に引き上げてきていた。

帝国軍マダラメ駐留軍を率いる、ヤープ少将は陣幕の中で酒を飲んでいた。


『さて、にらみ合いをして5日、そろそろいつものように引き上げる時期かな?』

ヤープは部下に聞く

『そうですな、明日には何らかの動きがあるのではないでしょうか?先ほど偵察のものから敵陣で動きがあるとの報告がありました。』

『陣払いの準備でもしているのか?なんにしても早く駐屯地に戻りたいものだ、湯を浴びたい』


帝国軍は警戒を解いて完全に油断しきっていた。

その日の深夜


ワー、ワー

兵士たちの声でヤープは目が覚める


『なんじゃ騒がしい❗』

ヤープはまだ酔いが覚めておらず、ふらつく足取りで武器も持たず陣幕から出て周囲を見渡した。


帝国軍の陣のあちらこちらで火の手が上がり、兵士の叫び声がしていた。

『これはいったい、どうゆうことだ?誰かおらぬか』


ヤープの声に反応した兵士が走ってくる


『んん?誰じゃ❗ガバッ』


ヤープは状況も把握できず、走ってきた反乱軍の兵士に切られ、絶命した。


『武器も持たず戦場を歩くとは、誰だか知らぬが愚かなやつよ』


帝国軍は反乱軍の夜襲により大混乱に陥り、僅かな生き残りが脱出したのみで壊滅した。


『母上!一大事にございます』


『わかっておる、城の窓から見えておるわ❗直ちに武士団を全員たたき起こせ❗』


マダラメの街に敵襲を告げる鐘が鳴り響き、城内に緊張が走った。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ