第3話 ケイ・アイランズ目線
この日、成人の儀式が終了し、スキルを付与された、レン・アイランズの15歳の祝いの晩餐会が開かれた。
その晩餐会も終わりに近づき、レンとケイはスキルについて話をした。
父であるケイは息子レンに帝都の貴族学園で過ごしてもらうことに決まり、部屋からレンが退出し一人で部屋に残るケイ
『スキル「コピー」か、なかなか素晴らしいスキルではないか、帝都に行くのであれば最高の剣をレンに渡さねばな』
アイランズ侯爵家当主のケイ・アイランズは、成人の儀式に付与されたスキルは「錬金鍛冶師」であった。
領地にある工房にいき、ケイは一振りの太刀を打った。
『素晴らしい、レンに渡すのが惜しい程の名刀がだ、これはレン以外が装備できないように印を施すかな』
ケイは打った剣に印を施し、レン以外の人間が装備できないようにして鞘に納めた。
次の日、レンが帝都の貴族学園に向かう
『レンよ、私はまだ領地でやることがあるゆえ先に帝都にユリアーノと行ってくれ、それとこれは私からの祝いの品だ』
私は昨晩、打った剣をレンに渡す
『ありがとうございます、これはすごい』
レンは抜いた剣を見て呟いた。
剣を抜いたことにより印が発動し、これによりこの剣はレン以外が装備できなくなった。
そしてレンは一足先に帝都に向かった。
『さて、領地の警備隊に武器と防具を作成するとしよう』
アイランズ侯爵家の警備隊が人気がある理由は他人が使用できない専用の武器と防具を貰えることであった。
『スキル「コピー」か、あやつのスキルを使えばアイランズ家はもしかすると、ヴァンデンス帝国を我が物にできるやかもしれない』
その日のケイ・アイランズは野心を露にした。