用語説明
物語を作るに当たってごちゃごちゃ書いてた設定等などです。
ネタバレや本文記載に無い設定もかかれています
DNAマッチング制度
鳥籠内の男性との「お見合い」の前段となる結婚斡旋制度。基準としてはDNAが遠い程よしとされる。
DNAマッチングにより、適合→お見合い→半年の仮契約期間(婚約)→妊娠判定期間(一ヶ月)という流れ。
妊娠が判明すればそのまま成婚。妊娠が判明しなければ、そのまま婚約は破棄され、男性は鳥籠へと再保護される。
お見合いの場で、女性からキャンセルされた場合も同様に、男性は鳥籠へと再保護される。
ID
鳥籠内での男性を識別する際の呼称。
建前上は、同性同名を避ける為である。
本来の趣旨としては、迫害されて育った子が自分の名前に忌避感を得てしまう。そもそも名前がない。という精神面の配慮から、平等を期すためにID呼びとなっていた。
近年では本来の趣旨とはことなる運用となりつつあり、問題視されている。
Y遺伝子保護法
年々減少する男子出生率を鑑みて発足した法律の一つ。
男子を特別に保護する事で、夭折リスクを遠ざける事を目的としている。
強行採決によって法案がそのまま緊急可決され、色々と問題のある法となってしまった。
男女平等の観点や人権保護から激しく逸脱した歪な法であり、長い間放置されていたこともあり、一部ではY遺伝子「排除」法と揶揄されている。
異性愛者
この時代における性的マイノリティ。やや否定的な意味で「ヘテロ」と言われる事が多い。
女性交配法では、男子を出産できない事から、政府としては異性愛間での妊娠出産を推奨している。
異性愛を実現するには、DNAマッチングにより、鳥籠から男性を取得する必要が有ることからも、ハードルは極めて高い。
一夫多妻
少子化、さらに男性出生率低下が原因となった背景から、一夫多妻制が認められるようになった。
しかし、一夫多妻を認めるハードルも低くはなく、歯止めとして機能していたかどうか不明である。
現在でも法改定が行われていないため、一夫多妻制度は認められているものの、男性との婚姻がDNAマッチング制を用いたものしかないことから、有名無実化しており、女性同士の重婚の隠れ蓑として悪用されることも少なくはない。
解放同盟
男性を隔離するY遺伝子保護法について異を唱え、男性の解放と自立を目的とした地下組織。
女尊男卑の現状では、過激派の反発がすさまじく行動を隠匿するようになってしまった。
表だっての活動は孤児となった男子の保護を行う慈善団体として機能している。
恋人認定
鳥籠内でのパートナー男性との同室を許可してもらう為の制度。
双方の自己申告により許可される。
婚姻も可能であるが、婚姻した場合、DNAマッチング制度を利用する事はできない。
なお、女性交配法の副産物で、男性同士でも子をなすことができるが、この場合でも男性は出産できない事から、妊娠出産は許可されておらず、男性同士での妊娠出産の可否自体秘匿されている。
寿命
この世界での女性寿命八十歳に対して、男性寿命は五十歳程度。多くは鳥籠内での死亡であり、鳥籠内での寿命は二十八歳程度となっている。
そのため、「三十歳童貞は死ぬ」という都市伝説が発生しているが、真偽は定かではない。
少子化問題
現在の日本の人口はおよそ九千万人。
年間の出生数が八十万人で推移しており、男性は全人口の0.1%未満となっている。
女性交配法
女性同士で繁殖を可能とするシステム。対外受精(人工授精)と体内受精(自然受精)の2パターンある。
体内受精の場合、器具を用いて擬似精液を注入する事により、受精を施す方法であるものの、精液自体の製法などが秘匿されていることから、色々な都市伝説が発生している。
なお、女性交配法では、女子のみしか出産できないデメリットがある。
精子バンク
元々は男性不足、少子化の対策として政府主導で行われていたが、女性交配法の確立により、規模は縮小されている。
女性交配法に疑問を持つカップルや、優秀な子供がほしい女性に向けた営利目的の団体である。
現在では、女性由来の「卵子」や「疑似精液」、出所不明の「男性精子」を販売する、ややリスクの高いアンダーグラウンドなものもあるという。
男性差別問題
一夫多妻制度の後、同性同士の婚姻が認められたが、どうしても男性精子による受精や養子縁組による子供を必要としていたため、一部の女性にとって男性は嫌悪の対象であった。
女性交配法の確立以降、男性不要論が浮上すると、男性差別は一気に加速し社会問題に発展する。
DNAマッチング制度によって結婚した男性が引き起こした性的暴行事件によって、男性差別をさらに助長させてしまう結果となってしまった。
同性愛者
この時代においては一般的な性癖であり、女性同士というのは自然な恋愛として認知されている。
いわゆる保険体育において、男性と男性との性愛、女性交配法の説明を受けるが、多くの女性にとって、男性は未知の生物であり、Y遺伝子保護法によって男性との接点がなくなったことから、異性愛はフィクションの世界での意味が強くなってしまった。
男性も同性愛者が多いが、人口的な面で、同性愛=レズビアンの意味が強い。
同性愛者の恋人は「パートナー」と呼ばれる。
鳥籠
男子保護施設の通称。二次性徴が始まった辺り(11歳前後)から男子は同施設での生活を強制される。
鳥籠は八地方区分によって別れており、そのうち人口の多い関東・中部・近畿は2区分されている。
・北海道男子保護施設
・東北男子保護施設
・北関東男子保護施設、南関東男子保護施設
・甲信越男子保護施設、北陸・東海男子保護施設(※三重県は東近畿に含む)
・西近畿男子保護施設(兵庫・大阪・京都)、東近畿男子保護施設(滋賀・三重・奈良・和歌山)
・中国男子保護施設
・四国男子保護施設
・九州沖縄男子保護施設
鳥籠のルール
通称五箇条。内容は以下の通り。
・«鳥籠»から出る事は禁止とする。
・体調管理のため、週に二回の体液採取を行う。
・«鳥籠»内からの外部への接触は禁ずる。これは家族であっても適用される。
・«鳥籠»内の恋愛については報告の義務を有する。
・十八歳以上であれば、対外へのDNAマッチング制度に参加する事を許可する。
体液採取は、血液、唾液、精液の3点の提出が求められる。
末梢精液
男性の精子からDNA情報を抜いた精子。
ここに女性卵子から取得したDNA情報を注入する事で、擬似精液が出来ると噂されている。
命名権
結婚した女性は男性に命名する権利を有している。
鳥籠内ではIDと呼ばれる「名称」を与えられるが、鳥籠に出た後の名前として、結婚した女性が自由に付けて良いことになっている。
過去に親から授かった名前をそのまま使う事もあるが稀である。
とりあえず、これで公開は一旦終了です。
ブクマなどがあれば、同人誌販売する前にキャラデザとかアップロードするかもしれません。
え、こんなの同人にするのかよ。っていう突っ込みは無しの方向でおねがいします。