表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

5章 葉山雪斗と初対面


雑誌の反響が大きかったのか俺はモデルのぺージが増えることになった。

それから何ヶ月か後には表紙を飾ることになった。

1人ではなく、俳優の葉山雪斗とだが。


「葉山雪斗ってかっこいいけど女ったらしで有名だから気をつけるのよ。」

母さんにそう言われた。

でも、俺男だし・・・

いくら格好良くてもそんな気おきないよ・・・


そして表紙撮影日。

衣装に着替えメイクをしてスタジオに向かうとまだ葉山雪斗は来ていなかった。

俺は先に説明等を聞いた。

そうこう話をしているうちに葉山雪斗がやって来た。


「おはようございます。」

彼が入ってくるなりスタッフ一同挨拶した。

流石大御所だ。

俺はそう思った。

雪斗は映画の番宣のためこの雑誌に載る。

そして表紙を飾るのだ。

その相手役として選ばれたのが俺『香山アリス』というわけだ。

葉山雪斗といえば、今大人気の俳優だ。

TVをあまり見ない俺でも良く知っている。

俺のクラスの女子にも雪斗のファンは多い。

優ちゃんも羨ましいと仕切りに言っており、今日も撮影後サインを貰おうとしているようだ。


「はじめまして。香山アリスです。」

俺は雪斗に近づきそう笑顔で挨拶した。

「はじめまして。」

雪斗も笑顔でそう挨拶し俺と握手した。

あぁ、この笑顔に女は惚れるのかななんて考えたりもした。

「君が今話題の香山アリスちゃんか。可愛いね。」

なんて口説かれもしたが俺は

「ありがとうございます。」

と笑顔でスルーした。

「それではそろそろお願いします」

スタッフが呼びに来たので俺らは撮影場所に向かった。

仲良さそうになんて言われるから2人で笑顔作ったりして撮影した。


何ポーズか撮った後1人ずつの撮影だ。

言い忘れたが、俺と葉山雪斗の対談も掲載されることになっているためその写真も撮ったのだ。

「はい、お疲れぇ〜次話聴かせてねぇ。」

そう言われ、俺らは用意されていた椅子に座った。

雪斗の映画の告知を中心にそれにまつわる話しなどをして、インタビューは終了した。


今は夜11時。やっぱり1日がかりの仕事だ。

毎回こんなのは疲れる。

明日も学校だってのに・・・

早く帰って寝よう。

そう思って帰ろうとしていたら葉山雪斗に声を掛けられた。

「アリスちゃん携帯の番号教えて。今度ご飯でも食べに行かない?」

と・・・

え??と俺が戸惑っていると博也が

「社交辞令だよ。教えないと失礼だよ。」

なんてこっそり小さな声で言うもんだから仕方なく教えた。

まぁ人気俳優が俺なんか食事に誘うわけないよななんて思ったのが間違いだったのだ。



表紙の撮影から3日くらい経った後、学校の昼休みに携帯を見たら着信が入っていた。

誰だろうかと履歴を見たら葉山雪斗だったのだ。

留守電が残っていたので聞いてみると

「久しぶり。葉山雪斗だけど覚えてる?

 今日の夜空いてたらご飯でも一緒にどうかな?」

という内容だった。

俺は焦って博也に連絡した。

博也も予想外の展開に驚き、社長に確認して掛けなおすと言って電話を切った。


それから数分後、母さんから連絡があった。

「別に行けばいいじゃない。」

母さんはあっけらかんとそう言った。

葉山雪斗は女ったらしだから気をつけろと言ったのは母さんじゃないかよ・・・

「大丈夫なのかよ・・・?」

俺が不安そうに聞くと母さんが何が?と聞いた。

「俺のことだよ。もし週刊誌に撮られでもしたら・・・」

俺が不安そうに言うと、母さんは大笑いした。

「男の子なんだし自分の身は自分で守れるでしょ?

 それに週刊誌に載ったりしたら香山アリスの名前売るチャンスじゃない!!」

と・・・

全く呆れる母親だよ。

そういうことで俺は今日の夜奴と飯を食いに行くことになったのだ。

もちろん男なのがバレてはマズイのでバッチリ化粧して服も着替えた後だが。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ