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1章 香山アリス

私はモデルの世界がどのようなものか、モデル事務所がどのようなものなのかよく分かっていません。

実際と異なる部分が多数あるとは思いますが予めご了承下さい。

又色々とありえねぇ〜だろと思う点が出てくるとは思いますがあくまでもノンフィクションなので・・・w

それではお読みくださいませ。


ここは東京。

渋谷。

街に行き交う人々は新しい大きなポスターが貼られているのに気がついた。

それは、誰もが知っている今人気のモデルだ。

そして皆が憧れているモデルなのだ。






俺は、太田翔也。

別名を香山アリスという。

俺はモデルをしている。

普通のモデルではない。

女装してモデルをしているのだ。


俺の母さんがモデル事務所を経営しており架空のモデルプランを作った。

そのモデルを実在させようと探していた時に俺の名前があがったのだ。

もちろん俺だって反対した。

女装するなんて嫌だったからだ。

だが俺の母は強かった。

実の息子である俺を脅してきたのだ。

「翔也。あんた誰に養ってもらって学校行ったりご飯食べたりしてるの?

 母さんのおかげでしょ。

 あんたを育てるの大変だったのよ。女手ひとつであんたを・・・」

そんなこと言われちゃしょうがない。

俺が物心ついたときから父さんはいなかった。


俺は無理やりそのプランに従うことになったのだ。

そして出来上がったモデル『香山アリス』の誕生だ。


俺は今中学生。

思春期真っ盛りだ。

もちろんこんなこと学校の友達に知られたくない。

「絶対に秘密にしてくれ」

と母さんに頼み込んだところ

「私も男の子を女装してモデルにさせてるなんて世間にバレたらマズイわよ。」

と母さんの意見とあい、俺は男だと世間に隠した女の子モデルになることになった。


大変なのはそれからだ。

もちろん俺は男として生活してきたわけだ。

それが清楚で上品な女性『香山アリス』として世間に出て行かなくてはならない。

母さんは家でも俺をしつけた。

食べ方はこう。話し方はこう。と一からしつけられた。

外では構わないが『香山アリス』の時は『俺』ではなく『私』と言うこと・・・

キツいよそれは・・・

ついつい口から出ちゃうもの・・・

あれ今女っぽい喋り方じゃなかったか?

あっ、戻った・・・

毎日こんなのの繰り返し。

厳しいよなぁ・・・



「おはよ・・・」

「どうした翔也。暗いじゃねぇかよ。」

こいつは俺の親友の村井龍一。

「実はさ・・・」

と言いかけて言葉を飲み込んだ。

俺が女装モデルをしてることがバレたら流石にこいつでもマズイ。

「実はおねしょしちゃってよぉ。もうこの年なのにハズイだろ?」

俺はとっさに適当なことを言った。

「マジかよ。それはイタイなぁ。」

「なんて信じんなよアホ。嘘に決まってるだろ。」

俺は龍一とはバカが言い合えるしとても楽しい。


そんな時向かいから1人の女の子が歩いてくるのが見えて俺は足を止めた。

俺を見て龍一も止まった。

俺の隣のクラスの西野愛ちゃんだ。

俺の片思いの相手なのだ。

「おはよう!」

俺は大きい声で愛ちゃんに聞こえるように言った。

「あっ。おはよう」

そう見て愛ちゃんは俺に笑ってくれた。

「よっしゃ!」

愛ちゃんがクラスに入り見えなくなると俺は小さな声でそう言った。

「よかったなぁ翔也。」

そう言って龍一が冷やかすからムカついて足を蹴ってやった。



お話はまだまだ続きます。

誤字脱字などございましたら何なりとお願いします。

又、感想など頂けたらとても嬉しいです。

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