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**の恋人  作者: 喰食
1/2

この1話だけは、ヒロイン目線でお送りします。

「ねぇ餅ベ(モチベ)、今度の夏休みに遊園地行かない?」

「行ってもいい。8月3日がいい。ちょうど予定がない。ユリもないだろ?」

「やったーーー‼︎」


彼の名前は、鈴木 健一(すずき けんいち)。私の彼氏だ。なぜ餅ベと呼んだかと言えば、彼の着ていたユニークTシャツに因んだもの。2つの顔のある餅が描かれていて、片方は笑顔で高く膨れている。もう片方は殆ど膨れておらず、少し暗い顔をしている。その上に〈モチベーション〉と書かれたもので、彼のお気に入りのTシャツなの。


え?私?私の名前は塚下友理奈(つかした ゆりな)よ。可愛い可愛い高校一年生です!彼と同じクラスで、たまたま隣になったのがきっかけで付き合い出したのは、私の告白。その時彼は少し照れたような顔で


「そうだなぁ…取り敢えず付き合う前に1度デートしておこう。お互いのことを理解してからでも遅くないだろ?」


と、提案したの。意外と律儀よね。そのデートでどうしても落としたかったから、女の子っぽい服とか、色っぽい服はあえて封印して…胸がないわけじゃないからね!彼は硬派だから最初はそういうの嫌だと思ったからだからね!…封印して!清楚な格好で行ったの。で、頃合いを見計らって手を繋いだりしたいって夜に雰囲気作ったら、これまた意外にもホテルに入って熱い夜を過ごしたわ。うち、両親が今海外だから怒られたりもしない。それに、彼の提案でホテルに入る時だけバッチリメイクしたの。そうすれば学生だとはばれにくいからって。






今日は彼と遊園地に行くの!とってもとっても楽しみ。ちなみに、ゴムは用意済みよ!でも、さっきニュースで、[筋肉と脂肪だけが無くなった人間の死体が発見された]って言ってたのよ。だから少しダーティな気分。でも彼なら守ってくれそう。だって身長が184センチあって、運動神経も抜群!そんじょそこらのイカレ野郎なんかに負けないわ!


待ち合わせてた駅公園のベンチに行くと彼が読書中…その知的な横顔をパシャり!永久保存決定ね。


「餅ベぇ?待った?」

「イヤ、予定時間よりは五分早い。俺は更に五分先に来てただけだから待ったとは言わないと思う。あと『餅ベぇ』って呼ぶと『餅兵衛』みたいだからやめて欲しい。」

「そう?可愛いじゃん?」

「ならまぁいいよ。…行こっか。」

「行こ行こ‼︎」


因みに、今日は彼の要望で少し露出多めの服…今日はあの日よりもっと熱い夜になりそう。

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