始まる恋愛騒動。
またもや会いましたね。塩菜です。
本編です。それでは、どうぞ。
都内某所
俺は、ブラブラと街を歩き回っていた。 昨日は、好みの人間が多くて2人くらい誘拐してまでやってた。
だから何と無く疲れてるが、この街をあるいていないと、気が収まらない。 気がする…。
ふと、スマホを見ると着信とメールが100件以上来ていた。
ああ。また・・・と思った。
文面には、【愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛…だからあなたも私を愛して・・・?】 何処ぞの都市伝説を彷彿させるその文面は一人の恋する放火犯によって、かかれたものなのだ。
俺は特定の人間を愛することは出来ない。 だから、この無邪気な邪知暴虐の放火犯の愛は受け入れられない。俺は心の底からそう思っている。
ピリピリ……と、スマホが着信を伝える。 「はい、黒崎ですが?」
着信は思いがけない同級生からのものだった。
都内某駅前
確かこの辺でよかったはず・・・。 久方ぶりに地元、東京に帰ってきた槙溪 紅哉〔しんたに こうや〕は親の仕事の関係で暫く日本を離れていた。
だが、帰ってきて一番に彼は一筋の不安を感じた。 ここに来る前に愛しい彼にエアメールでもだして今、抱えてる壊してしまいそうな想いを伝えてしまったら・・・。と、そんな出来もしないことが、先刻から頭をよぎる。 でも、駄目だ。これは伝えてはいけない感情であって、ましてや自分の愛する人のことを傷つけることなんてもってのほかだと、僕の気持ちに区切りをつけ、初恋の相手に電話する少女の感覚が憑ったように、電撃に想い人に電話をかけた。
都内某駅前広場
さっき、かかってきた電話は引越した仲のいい同級生だった。
久し振りの日本なので少し案内して欲しいと、言われ俺はようやく目的が見つかった。
というわけで俺は、駅前広場にて友人を待っていた。
しばらくすると、紅哉から電話がかかってきた。 「どうした?もうついた?」
「あ、うん今電車降りたから…もうすぐだと思う。純は?」
「俺はもう着いた。駅前広場で待ってるし、急がなくても大丈夫だから。」
「うん、ありがと。純は口調変わらないね、昔のままじゃん。」
「そうか?ま、変わったとこもあるけど…ま、いいや。待ってるから。もう切るぞ?」
「うん。じゃあ…また後で」
口調なんて覚えてるものなのか…?
まぁ、特殊的な何か…変な奴。 暫くきそうにもないし、ゲームでもしようとスマホを起動しようとした時また、電話が鳴った。 電話の主は京谷 愼司〔きょうや しんじ〕 この街に来てから、知り合いになった人物だ。
「あ、もしもし?純君?」
「はい?なんですか?」
「いや、別になんでもないけどさ、」
「なんだ、じゃあさ頼んでもいいッスか?」
「何さ?」
「昨日さ〜2人くらいやっちゃってさ、一人は木下薬剤の薬剤師の男でさ、もう一人は塩谷銀行の女でさ。」
「其れを隠蔽しろと?俺に?」
「うん。」
「良く訴えられなかったな…変な奴…」
「いや、どっちも悦んでたし」
「うわっ、快楽漬け笑」
「よろしくね〜、俺これから用事だから、じゃ。」
「はいはい、じゃあな。」
電話を切ると肩をたたかれて振り返ると、紅哉がもう来ていた。
「や、久しぶりだね。純」
「おう、相変わらずだな」
「そうかな…?」
「自分じゃ、わかんないだろ笑」
「ふふ…そうだよね。 今日はありがとう。」
「いいって、どこ行く?」
「うーん… 生活用品欲しいんだけど…」
「じゃあ、家電でも見に行こうぜ?」
「え?いいの?悪くないかな…」
「案内しろって言ったのはお前だろ? 別に悪くねぇよ笑」
「…ありがとう。」
「改まるなよ…友達だろ?」
「うん……」
「・・・?」
紅哉の複雑とも言いたげな表情の意図は、つかめなかった。 そんなことは置いといて近くの家電量販店へと、足を運んだ。
またまた塩菜です。
どうでしたか? 気に入ってくれると嬉しいです。
ありがとうございました♪