作戦決行!!僕は今日からリア充だろ!!
今回からが本編だと思ってます。
誤字、脱字などあるかもしれませんが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
金曜日†
僕は、登校中、通学路を一歩ずつ踏みしめて歩く。
上木も顔は本気なことだろう。
顔を見ずとも、感じる。
僕達は学校(戦場)までの道をゆっくりと歩いて行った。
僕達が目指すのは、プロ野球選手でもなく、宇宙飛行士でもなく、科学者でもない。
僕達が目指すのは、リア充、それだけだ。
金曜日の授業終了時間は、3時40分。
作戦開始時刻は4時10分。
作戦最高責任者は、僕(夢伊 空喜)だ!!
「行くよ?」
僕は正門前で上木に問う。
「あぁ、今日は革命を起こす日だもんな!」
僕は小さく笑い教室まで上木と二人で歩いた。
■■■
僕と上木は廊下にいた。
僕達は遅刻をしてしまった。
少しばかり、歩くのが遅かったようだ。
「ッチ!革命のが起こる日なのに!!」
「いや、僕達が通学路を踏みしめすぎたせいだ。あのクソ教師は悪くない」
そもそも遅刻とは何だ?学校の教室に入るのが遅れること?
別にそんなこといいじゃないか。教室に入るのが送れたからこそ、遅れた一分一秒も無駄にしないように、すぐに席に座らせ、勉強させるべきじゃないのか?遅れたからと言ってその後、説教したって時間は戻ってこないじゃないか!第一説教してる時間の方が無駄なんじゃないのか!一体教師はなにがしたいn・・・・。
■4時間目終了■
昼休みは弁当を食いつつ、作戦の見直し。
それ以外にやることは一つだけ。
■■■
そしてついにぃ!!。
3時50分。
教室には、作戦に関係のある人間しかいない。
「これより、作戦最終確認をはじめる」
僕は緊張しながら声を出す。少し声が震えてるかもしれないが。
この震えは、人を前にしているからでもなく、”奴等”が怖いからでもない。
今日でリア充になれるという嬉しさからだ。
「今回の作戦提案者は僕だ。一番最初に彼女を作りたいと言う人間もいるかもしれないが、やはり大事な仲間を実験台にするわけにもいかない。万が一、僕以外が最初にやって失敗して捕まるなんてことになっても、責任は取れない、だから今回は僕が、自己責任で一番にやる。異論はないな?」
全員が頷く。
「では、もうすぐ作戦開始時刻だ、それぞれ配置につけ!!」
4時9分、間も無く作戦開始。
「夢伊君?」
小日向さんが教室に入ってくる。
4時10分。作戦開始だぁあぁぁぁぁ!!
僕は昼休み、小日向さんに放課後、教室に来てもらう約束をしていた。
「話って何?」
小日向さんが話しかけてくる。
当然、とてつもない視線を感じる。視線というより死線。
今までは冷かったが、告白前だと言うことなので、痛いぐらいだ。
「うん、その・・・」
今更ながら、告白に緊張して来た。
「僕、実は・・・」
すると、外から足音が聞こえてきた。
もう行動にでたのか!?
■昇降口■
ヘルメットの連中が昇降口に向かって、アサルトしてくる。
それを、上木達が昇降口の扉を背中にして抑える。
「そこをどけ!!ここの学校にはリア充予備軍がいる!!」
ヘルメットの連中と上木達が戦闘を始める。
「ダメダメ!!ここは立ち入り禁止ですよ!これ以上抵抗するなら警察呼びますよ!!」
「お前らの友人は我々が捕らえなければならない!この街にリア充は存在してはいけない!!」
「なんでお前らはリア充を消そうとしているんだ!!」
「それは貴様等が知る必要はない!!」
しかし、数的には上木達の方が押されている。
このまま押し切られるのは時間の問題だ。
教室では僕は緊張してなかなか告白できない。
でも、早くしなければ上木達が持たない。
小日向さんは待っててくれても、奴等は待ってくれはしない。
「その、僕・・・小日向さんのことが」
すると、外から大声。
「邪魔だアアアアアアアアアアアアア!!!」
上木達が押し飛ばされ、奴等は昇降口の鍵を特殊な形をしたバリカンで削りはじめる。
上木達が止めようとするが、奴等は押しとばす。
「え?」
小日向さんも緊張して来たようだ。
外からはとてつもない音が聞こえてくる。教室からでも少しばかり火花が見える。
「僕は小日向さんが好きだ!!!つきあってください!!」
僕は気持ちを伝えられた。
後は待つだけ。
「えっと・・・その・・・・」
ガツン!!っと大きな音が聞こえた。恐らく、鍵は壊された。
「ゴメン!ちょっとおトイレに行ってくる!!」
小日向さんは顔を赤くしながら、お手洗いに行ってしまった。
しかし、トイレに行かれてはなかなか返事は聞けない。奴等が来るかもしれない。
しかし、昇降口に5人、下駄箱地点に5人、階段付近に5人、下駄箱付近の階段に4人いる。
だが昇降口から来たとなると、下駄箱と下駄箱付近階段の9人は無駄になってしまった。
つまり、防衛線はあと5人、しかも全員一年生、恐らく奴等はすぐ来る。
「見つけたぞ!!リア充予備軍だ!!お前を捕獲させてもらう!!」
えぇ!?もう来たの!?一年生が相手したとは言え、早すぎだろ!?。
しかも教室の鍵は閉めてなかったため普通に入ってきた。
「ま、まて!話し合いをしよう!!っな?」
僕は話し合いをしようとした。
「いいだろう」
いいのかよ!?話題なんて一つもないよ!?どどどどうしよう?
「っで、何を話しあいたいんだ?」
結構優しい?話はちゃんと聞いてくれるのか。
「何でお前らは僕達を捕獲しようとするんだ!」
「貴様等がリア充になる可能性があるからだ」
「じゃ、じゃあ何でリア充を捕獲しようとするんだ!?」
「それは貴様が知ることではない、知ったところで、貴様に救いはない!!大人しく捕まれ!!」
奴等が襲いかかって来た。
なんとか足止めをしたいが、この数じゃ技も決められそうにない。
絶体絶命のピンチ。そう思った時、教室前を通りかかったリア充がいた。
いや、リア充じゃない。上木と女装した今回の作戦協力者の音賀咲史が通った。
ナイスだ!!上木!
奴等は上木達の方に目が行った。
「おい、待てそこの二人!!」
3人中二人が上木達を追って行きその様子に気が取られていたもう一人の一味に僕は掴みかかり、
テニス3年間(以下略)
男は動かなくなった。
僕は奴等を一時的に足止めすることができた。
だがすぐに増援が来るだろう。
「ゴメン、待たせちゃって」
小日向さんが戻ってくる。
「ううん、いいよ。で、答えは決まった?」
「うん。決まったよ」
どきどき。緊張するなぁ。
「うん、これからよろしくね」
やったぁ!これで僕は念願のリア充だ!
しかし
「貴様はリア充予備軍からリア充になった、貴様は万死に値する」
もう増援が来たのか。しかも全員バリカンを持っている。
このままでは、まずい。
「ここで、そいつと別れ、一生彼女を作らないと誓えば、見逃してやろう」
はぁ?この場で別れて一生独身?
そんなの、答えは一つに決まってるだろぉ!!
「わ、分かった。ち、誓うヨォ・・・」
「え!?」
小日向さんも驚いている。
「ほう、なかなか素直だな、いいだろう、見逃してやる。だが次はないぞ」
そう言って奴等は僕に背中を向けた。
「なんて、言うと思ったか?」
「なに!?」
僕は小日向さんをおんぶし、2階の窓から飛んだ。
外に出て、周りを見渡す。
奴等は昇降口に向かっていた。
(よし、今なら逃げられる)
しかし、
「おい!!逃げたぞ!!今は外の下駄箱玄関だ!!」
一斉に僕らに視点を変える。
「やば!」
僕達は裏門に向かって走った。
「ねぇ、アイツ等なんなの?」
走りながら小日向さんが聞いてくる。
「分からないけど、僕のことをなぜか追ってきているんだ!」
理由を話せば、別れることになるかもしれない。だから僕は”なぜか”と言った。
「もう逃がさんぞ、覚悟を決めて我々と来て貰おうか」
前方から奴等が出てきた。隠れていたのだろうが。
「ウッ!やばぁ!」
僕は後ろに逃げようとした。
「もう逃がさんぞ、覚悟を決めて我々と来て貰おうか」
うわ、同じ事言ってきた。
しかし、後ろも逃げられないとなると。
「絶体絶命?」
今更ながらこの状況のやばさに気付く。
実行してから一話目でリア充終了って悲しすぎる。
でも、どうすることも出来ない。
「せ、せめて、優しくして?」
「よし、確保しろ」
奴等がこっちに来る。
僕は手を頭に置き、諦める。
「そこの貴様等!ちょっと待て」
警察かな?学校備品を壊したとなれば逮捕することは出来るんじゃないのかな。
しかし、誰がどう見ても警察ではなかった。
目が光っているマスクを付け、フードを深く被っている連中が来た。
「増援か?」
しかし、そのフードを被った連中は僕ではなく、奴等に言っていた。
「貴様等は!?」
貴様とか貴様等とかうるさいなぁ。
「我々は「DQN撲滅部隊」、非常識な行為や、他人の迷惑になる行為をしている者を撲滅する部隊だ」
「DQN撲滅部隊だと!?」
思わず僕も声を上げてしまう。
「そうだ、今君の置かれている状況はDQN同様の者達に囲まれて非常識なことに巻き込まれる寸前だ。つまり我々の出番だということだ」
「ちょっと待て!作品名をみろ!!この作品は「リア充撲滅部隊VS」だ!!お前達はただのぽっと出だろ!!」
「VSの次に何も書かれていないんだから我々がこの話中に登場しても何の問題もない。しかもまだ3話目だ!」
「だとしても・・・」
「黙れ!!これ以上意見するならDQN行為として貴様にも攻撃をするぞ!!」
その行為がDQN行為じゃ・・・。
「我々の行為の妨害をするなら、貴様等にも容赦はせんぞ」
奴等が威嚇をする。
「貴様等のような遊びと違って我々は本気だ。これ以上続けるなら我々も黙ってはいれん」
そう言ってD撲滅部隊は銃を取りだす。
「!?」
「実弾ではなくゴム弾だがそれでも相手が人間である以上、気がぶっ飛ぶぐらいの威力はあるだろう」
奴等は銃に恐れていた。まぁ誰でも恐れるが。
「仕方ない。今回は貴様を見逃してやる、しかし次あった時も貴様に彼女がいた場合、捕らえるからな。お前等!退くぞ」
隊長らしきヤツの指示で奴等は帰っていった。
最後にその隊長らしきヤツが僕を少し見ていた気がした。
「な、何だったの?」
忘れられ掛けていた小日向さんがいきなり声を掛けてくる。
「わからないけど、とりあえずは僕が小日向さんを守ったってことでいいんじゃないかな(キリ」
「え、あ、うん、そ、そうだね、ありがとう」
僕はとりあえずDQN撲滅部隊の方々にお礼を言った。
「あ、ありがとうございました。助けてくれて」
「いや、君達を助けたわけではない。これが我々の任務だからな。しかし今回はあの連中も見逃したから君の行為にも目を瞑ってやるが、君の行った行為の中にも非常識なものはあった、我々は常に監視していることを忘れるな」
「僕は何もしてないじゃないですか!教室でのあれは正当防衛です!」
「あれは、大目に見てあげてもいいが、通行中の女子生徒にいきなり背負い投げを決めて気絶させたあれは、本来見逃すことはできない。これからは容赦しないから覚悟しておけ」
「・・・・」
僕の高校生活は、どうやらハッピーエンドを向かえるのは相当難しいようだ。