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怪物達と戦おう!

ふと、ツイッターを見ていると気になるツイートがありました。それを読んだら、これの構想ができました。最後の方はその場の勢いですけど。


それじゃあ、駄作ではありますが読んでいただければ幸いです。

♪~♪~  ピッ

「はい、もしもし」

「もしもし、あたしメリーさん。今、あなたの学校の前にいるの」

「うげ、まじかよ」

「………ねえ。私、綺麗かって訊いてるんだけど」


俺は今、よく分からないお姉さんに絡まれている。更にはよく分からない女の子から電話まで来た。……いや、分からないわけじゃないな。これは都市伝説でも有名な「口裂け女」と「メリーさん」だろう。あ、よく見たらお姉さんのそばに「人面犬」がいる。面倒だ。せっかく帰ったら、新兵器「ポテチ爆弾」と「ポッキーミサイル」の調整をするつもりだったのに。


「あ~、綺麗かってことですか? そんな事訊くならまず、マスク取れって話なんですよ」

「え? あ、でも、これは取らないで訊かないと……」


全く、面倒だな。それにさっきから女の子の方もこっちに来てるみたいだし、ワンちゃんの方は俺の後ろに回り込んでいるし。もう、適当に返事を……。いや待てよ。これはチャンスじゃないか? 本気が出せるのでは? さあ、動け。こういうときのための同時思考だろう? 俺はあえて、彼女の作るシナリオに乗った。


「お姉さん、お姉さん綺麗ですよ」

「あ、でも……え?なんて言ったの? やっぱり綺麗っていったわね。それじゃあ……」

「グルル」


お姉さんがマスクに手をかけ、ワンちゃんがうなりをあげる。そして、俺は鞄に入っている「長谷川印のいたずら道具」達を手に取る。まずはこれで行こうじゃないか。


「……これでもか!」

「ガアアアア!!」


お姉さんが左手でマスクをとっておきまりのセリフを叫ぶ。その右手には大きな鎌がある。ワンちゃんの方は俺に飛びかかる。その時、彼女(俺に付き合っている奴はいない。これはSheとおんなじだからな!!)からの電話が来る。


「もしもし、あたしメリーさん。今あなたの後ろにいるの」

「なんだって!? いつの間に!?」

「全く、あなたは隙だらけなのよ。こんなのじゃ、やりがいがないじゃない」


女の子は俺の後ろにいるらしい。後ろでワンちゃんが攻撃されたみたいだ。俺はお姉さんに「クッキー手裏剣」を投げる。そして、女の子はしゃべる。


「仕方ないから、今回は背中を守ってあげるわ」

「……分かった。そういうお前こそやられるなよ」

「あなた、あたしを誰だと思ってるの?」

「そうだな。忘れてたよ」

「さあ、来るわよ!!」


俺と女の子はお互いの敵に向かって走り出す。俺はすぐに「ガムトラップ」を投げる。そして、その勢いのまま次の武器「飴弾」を「改造式型抜き銃」に装填して打ちだす。今回はグレープ味だ!


「い、痛っ! よくもやってくれたわね!」

「な、ほとんど効いてない!?」


攻撃が通じない。さすがは都市伝説に出るほどだ。だが、弾にはもっと上位のものがあるんだよ!俺はすかさず、次の弾を装填して、「プリッツソード」を手に取る。言っておくが「プリッツソード」に使用しているプリッツはそん所そこらのプリッツとは違うんだよ!


「喰らいやがれ!!」

「きゃあ! 今度は何!? こ、金平糖!? それにチューインガムまで!?」

「その通りだ!! これはなかなか効いただろ?」


そうだ。俺が撃った「金平糖弾」は俺自作のものだ。実に三徹を繰り返してこの弾は完成するのだ。そして、チュ-インガムももっとも粘り気が強くなる時間ややり方を調べて作ったものだ!


「俺の自慢の作品たちの威力はどうだ!!ハハハハハハハ!!!!」

「ぐ、ぐう。き、今日はこのくらいにしといてあげるわ。帰るわよ!」

「ワン!」


お姉さんが声をかけると、かなりぼろぼろになったワンちゃんが出てきた。ふと、女の子の方を見ると彼女は体の方は問題なかったが、服はかなり破れていてその手の人は飛んで喜びそうだ。


「ありがとな。あんたがいなきゃ今頃やられてたよ」

「そ、そうよ! あたしのおかげなんだから感謝しなさい!」

「そうだな。……それにしても、どうして助けてくれたんだ?」


俺が尋ねると、女の子はいきなり赤くなって、しおらしくしながら答える。


「あ、あんたの父親にはいろいろと借りがあるから。それで、助けたのよ。あいつの息子じゃなかったら、襲うつもりだったのに。それにあんた、意外に……」

「え?父さんに借り?」


いきなり父さんが出てきた。あの人ってなんかよく分からんのだよなあ。自称「世界を駆けまわる普通のサラリーマン」だからなあ。普通を名乗ってるくせに米国の大統領と名前呼びしあえるとかおかしいしな。まあ、いいか。面白かったんだし。


「まあ、楽しかったよ。それじゃあ、またな」

「ええ。でも、長谷川辰巳。次にあなたと会うときはまた違った関係だから」

「ああ、分かったよ」


変な言い方だな、と思いながら俺は女の子と別れた。すぐに俺が女の子の方を向くとそこにはもう誰もいなかった。俺は軽く笑って、かっこつけて言ってみた。


「またな」


こうして戦いは終わったわけであるのだが、このあとが地獄だった。母さんは俺の恰好(ぼろぼろの制服で怪我した体)を見るとマジギレした。それはもう恐ろしかったが、父さんが助けてくれた。そして、女の子の話をすると。


「ああ、彼女か。いい子だったろ? お前の嫁にならんかと訊いたんだよ」

「え!? あんた何言ってんの!?」

「え? ああ、大丈夫だ。きっとあれは脈ありだ。よかったな、彼女はかわいい子だからな。あっはっは」


絶句。この二文字で今の俺の全部を説明できる。その時、なんとなくわかった気がする。あの言い方はこれのことを指しているんじゃないか? 戦う仲間ではなく……


……夫婦になると。

長谷川君の嫁はメリーさんです。言っておきますが、彼はいたずらに恋しているので彼女に振り向くことはないと思いますけど。


それでは、楽しんでもらえたのならいいのですが。


See you later!

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