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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ザ タイム オブ ラスト

作者: 戯言士
掲載日:2025/10/06

 企画の初日なのにラスト……。(笑)

 因みにラストには『last(終わり)』の他に、『lust(欲望)』『rust(錆びつく)』といった言葉があるそうです。

 といっても『lust』は強い渇望、特に色欲を差すため魔が差すと意訳するには弱く、『rust』は『Rust』とかいうプログラミング言語が最近人気なようで最早マイナスイメージばかりとは限らないようです。

 あと『RAST』なんていうアレルギー検査もあるみたいですが、この作品に対する読者方の拒絶反応はいかに……。

 朝起きたら──娘が私の首を絞めていた。

 道理で息苦しさに目が覚めたわけだ。


 まあそれも仕方ないのかも知れない。長年に亘る私の介護に心身ともに疲れきっていたのだろうから。最初は気にしないと言ってくれていた娘も結局は現実には勝てなかったのだろうね。


 正直言えば死にたくはない。

 だがこの世に未練があるわけもはない。子どもはみんな立自立しているし、孫たちも元気に育っている。それに旦那は既に去年向こうに旅立っているしね。

 すっかり身体も弱り頭もボケた。そんな私じゃ娘夫婦に負担をかけるばかり。

 ならばやはり私もそろそろ大人しく向こう側へ行くべきか。


 誰かの呼ぶ声がする。

 随分と若い二枚目な男だけど、はっきりと判る。あれは若き日のあの人だ。きっと私を迎えに来たのだろう。


 振り返れば老婆の傍で呆然とする女性の姿が。そして正気に戻った途端、冷たくなったその骸躯(むくろ)に縋りつき号泣する。

 だけど今の私にしてやれることは何もなく、できるのはただ憐れな娘の姿を眺めることだけ。


 あの人が私の手を引く。

 解っている。いつまでもこうしてはいられないのだと。

 私はあの人に誘われ、光輝く天へと昇っていくのであった。

 また殺してしまった……。

 どうして私の作品って主人公の死亡率が高いのだろう……。

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― 新着の感想 ―
キツいっ、ツラいっ! 昨今ニュースでもよくある事件。 だが、介護は思った以上にキツいんだ。 そして介護の出来る人間がそもそも少なくて、介護認定を貰って、その料金が安くなってはいても、積み重なるとツラい…
主人公は「頭もボケた」と言っている割には冷静な判断力が残っているように見えたので、娘を庇おうとして自分を納得させているだけなのかなと思いました。介護はする側だけではなくされる側も疲れるというのは鋭い考…
私は『ふつうすぎる』と思ったので、AIさんに感想を書いてもらいました↓ とても静かで、そして深く胸に沁みる作品ですね。 短いながらも「生と死」「赦しと受容」という大きなテーマを、淡々とした語りの中で…
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