HPmini5103
ジャンクノートパソコンとして買ったネットブックのHPmini-5313は辛うじて使えるものの中で1番古い。
大阪日本橋のどこかで買ってインドにも持って行って、灼熱の地獄を耐えた。
10.1型で1.2kgのサイズは世界旅行の荷物に混ぜても邪魔にならない小ささだった。
ストレージはSSDの32GB。
メモリは1GBしかなかったので行きしなタイの電気屋に寄って最大に、それでも2GBしかないが載せ替えた。動作は変わらずもっさりだった。
IntelのAtom N 550とかいうプロセッサーを使っていて消費電力がTDPで8.5W。省電力モデル、でも2コア4スレッドだから64bitOSも使える。
ずっとLubuntuを入れて使ってきたのだが24.04バージョンから重くなったのでFreeBSDに入れ替えた。
インストールの途中で固まったのだが、それはどうやらファームウェアが古くてUEFIブートに完全には対応していない所為だということでBIOSアップデートを掛けてやっと直った。
起動するたびに2000年に戻るのが面倒だったのでわざわざ分解して切れていたCMOS電池も交換した。何処にでも売ってる普通のCR-2032で、だけどカプラ線の足がスポット溶接されている。ハンダ付けを試したら1500番のサンドペーパーで酸化被膜削ってフラックス薄く塗って高温のコテで前もって予備ハンダした端子を一瞬で付けようとするも、馴染まない。イモハンダにすらならない。
時間掛けて熱してたら爆発して死ぬと思ったのでアルミテープで貼るだけにして自己融着テープでぐるぐる巻きに。早々取れはしないでしょう。
基盤を見るとPCIe miniのスロットがひとつ空いている。ここにビデオアクセラレーターなんかを付ければHDビデオが快適に見れるようになるらしいが画面出力が狭すぎて1024×600しかないので無駄にしかならない。
バッテリーは死んでいたので復活の儀式をする事にする。
現代のリチウムイオンバッテリーというのは、本当は相当タフに出来ているが完全放電をするとガスを出して発火したり爆発して危険なので、ある一定以上電気が無くなると保護機能が働いて充電すらしない引きこもりモードに入る、だが電源投入の直後ほんの一瞬だけはチャージするので、それを何度も何度も繰り返して保護機能を上回るまで充電してやればまた使えるようになる。
これは理工学系の研究者が言っていたのできっと間違いない。SEO対策済のお排泄物サイトしか探し出してくれないお廃棄物検索エンジンの奥底に埋もれていてandと除外検索を駆使してやっと掬い上げた文書、これこそ一次情報だ。
ひび割れていたトップパネルも2液式エポキシ系ボンドで補修して、CMOSバックアップの動作確認も済ませて組み立ててさあwifiに繋ごうとしたら使えない。デバイスドライバがない。
デバイスドライバというのは機械をOSに扱えるようにするためのソフトウェアで多分挙動とかが書いてあるんだと思う。OSのカーネルに読み込ませて使うそれがlubuntuなら最初からセットで入っていたのに、FreeBSDにはなかった。試しに/boot/loader.confというファイルにドライバのload="YES"という一文を追加してみた。カーネルモジュールの組み込みと言うそうで、/boot/kernelにモジュールが用意されていればカスタムカーネルを作らなくてもいい。だが再起動しても何度押しても無線LANスイッチのLEDは青くならない。
ついているのはBCのM-4313というPCIe-miniの無線LANカードだ。lspciというコマンドで確認したので間違いない。
BwiとかBwnというドライバの詰め合わせパッケージがある。4311とか4312とかは動作リストに入っているというのに4313だけは無い。2010年頃の製品で、24年の現在いまだに無いってことは待っててこれから追加されるということは期待できない。
BSD系のシステムを使う人は主にマシンを一つ所に設置して有線LANで利用するばっかりなのでワイヤレスのドライバは積極的に開発されていないからだという言い訳くさい説明がインターネットの片隅に記録されていた。
Windows用ドライバをラッピングして使えとか言うのでじゃあndisgen(8)というアプリを見つけてきて、FreeBSDのマニュアルページにはndiscvt互換のインタラクティブなスクリプトとあって使えそうだが実行してみると何も起こらない。
バグレポートを見るとこいつには対応してないと書いてある。さらには何とか使ってもカーネルパニックを起こすとか。このメーカーのカードは挙動がはおかしな物が多い何て言ってる人もいる。
でもLinuxじゃ動くんだよまともに。
じゃあWifi-Boxという仮想化ソフトでLinuxドライバを経由する方法があるそうで、いろいろ試したけどやっぱりダメだからもう面倒臭くなって保留。1ポート塞がっちゃうけどUSBのWifiモジュールでも買うのが手っ取り早い。
頑張ってディスプレイ環境にLXQT入れたり日本語入力にMozc入れたりしたけど有線ではせっかくの小ささが生きない。パピーLinuxを入れようとしたら起きてくれない。UEFI対応じゃないのかDDでコピーしたせいか。起動用としてツール使って作成するべきだった、フラグがDVDになったせいで使ったmicroSDは書き込み不可になった上に壊れた。