Ep.6 journey begins 「旅立ちの日」
フィリップ「子供達はどうする?」
ハイル「村に残す」
その話を聞いた青年はホッとする。
「私はともかく、あんたはどうする?」
青年は何やらハイルのことが心配だった。
「村の外で待つ」
「なら子供達は私に任せて」
ハイルは仕事に戻る。青年は部屋に戻って睡眠をとった。
子供達は外で遊ぶ。
少女は何やら石を裏にひっくり返す。
「わあ」
目をキラキラさせる。そこには体を丸めるダンゴムシがいた。
手に取り少年に見せる。
少年「これダンゴムシだ」
少女「ダンゴムシ!」
少年に見せた後ハイルのとこまで向かう。
少女は話しかける前に考え込む。何か閃めいた。
「ねえねえ、見て」
「. . . ?」
少女はお友達をソッと地面に置いて、自分の体を丸めて体が銀色の髪によって覆い尽くされ、お友達の真似をする。
「だんごむし!」
男は黙り込む。
(かわいい)
キッチンからたまたま眺めていた青年も思わず口にしてしまう。
「か、かわいい」
「子供ってあんな可愛いのか」
そのまま倒れ込んでしまう。
「な、何だこれは、心臓が圧縮されてる!」
少年もお友達を見せようと青年がいる部屋に入った。
「うわあ、兄さん!」
「部屋まで連れてってくれるかい?」
少年は青年の部屋まで引きずり込んだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄0:10Am ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
少女は楽しい夢を見る。
みんなと追いかけっこする夢。
「. . えへへ」
一人知らない人がいた。
「楽しい夢だね」
謎の女性が自分に話しかける。
「おねえちゃん、だーれ?」
女性は指を口に当てた
「な〜いしょ」
少女はその女性に抱きつく。
「ギュー!」
「あら、甘えん坊さんなのね」
そう言い女性も抱き返した。
「良い子でいてね?みんなが守ってくれるから」
そう言い徐々に体が薄くなって消えてしまった。
「またね」
「また!」
少女の寝顔は楽しさと嬉しさで凄く幸せだった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7:10Am ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「朝食できたよう!」
少年はいつもどうり元気いっぱい。
そこに次々とみんながやってくる
「ふぁ〜、おはよう」
「こんにちは!」
「. . . ん」
みんなが集まり椅子に座る。そして、祈りを始める。
父よ、
あなたのいつくしみに感謝して
この食事をいただきます。
ここに用意されたものを祝福し、
わたしたちの心と体を支える糧と
してください。
わたしたちの主イエス・キリストによって。
アーメン。
「アーメン」
「アイメン」
「メン」
みんなでご飯を食べようとした時
ドアに誰かがノックする。
トン、トン、トン
「俺が出る」
ハイルはそう言い、ドアに向かった。
「それじゃ、みんな食べてね」
「はーい」
ハイルがドアノブを回す。
何故か世界がゆっくり動いてるように感じる。気のせい、そう思った。
ドアを少し開ける。
ハイルが覗く前に音が鳴り響く。
バン!
その音はハイルのショットガンに似た銃声音。
一同は混乱する。
青年は急いでハイルの方に駆け付けた。
「おじさっ. . . 」
青年の顔が一気に青ざめる。
まるで、親に大切な宝物を奪われた子供が絶望するように青年はただ一点を見つめていた。
「、、、」
そこにはあるはずの頭部が、、、
何処にも無かった。
つづく