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第6話 一回目のタイムリープ

一旦、本日の投稿はここまでです‼


(何が起きているんだ!?)


 俺はすぐさま、自室を後にしてアリスのいる部屋に駆け寄ると、すでにそこには人が居なかった。


(どこに行ったんだよ‼)


 王室を駆け回るように動き回るが、徐々に胸が熱くなっていき、息もしづらくなってくる。


(やばい、早くこの状況を打開しなくちゃ……)


 そう思いながらも、何もアイディアが浮かばない。


「どうすればいいんだ……」


 俺がボソッと呟くと、目の前に人影を発見したため、すぐに駆け寄る。すると、そこには焼け焦げて死んでいるリッド王子が居た。それを見た瞬間、吐き気が襲ってくる。


「お、おぇぇぇぇぇぇぇ」


(どうなっているんだよ……)


 目の前のことを受け入れられないまま、先へ進んでいくと、後ろから声をかけられる。


「ダイラル‼」


 とっさに後ろを振り向くと、洋服が焼けこげているアリスが立っていた。


「アリス‼」

「無事でよかった」

「それはこっちのセリフだよ」

「みんなは無事?」


 その言葉に、先程目撃したリッド王子を思い出してしまい、吐き気が襲ってくる。


「だ、大丈夫?」

「あ、あぁ」


 俺は深呼吸を挟んで、アリスに言う。


「リッド王子は死んだ」

「え……」

「さっき、焼け死んでいるのを見たんだ」

「……」


 沈黙が走る中、火は収まることも無く燃え上がっていた。


「ここからどうする?」

「どうするって言われても……」


 アリスは、今まで一度も見たことの無いほど弱っていた。


(俺がどうにかするしかない)


 そう思った瞬間、紋章が光出して、力が沸き上がってくる。


 俺とアリスは屋敷を後にして、エルフ国を見回すと、あたり一帯が燃え上がっていた。


「ひどい……」

「今は、そんなこと言っていられない」


 アリスの手を引いて安全な場所へ移動していると、突然膝を崩した。


「ど、どうした?」

「もうだめだよ」

「え?」

「エルフ国がこうなってしまったのは、私の所為」

「それは分からないだろ」


 別にアリスが元凶と決まったわけではない。それに、万が一アリスが元凶だったとしても、いずれ誰かが動かなければいけなかった。遅かれ早かれこうなっていたはずだ。


「それに、仲間になってくれる人も失った。もう無理だよ」

「今までの威勢はどうしたんだ‼」

「どうも、本来の私はこうだから……」


 そう言った瞬間、燃え上がっている草むらから殺気を感じたため、俺はアリスに抱き着く形で避けた。


「これを避けるのね」


 目の前に現れたのは、お面をした女性であった。


「誰だ?」

「誰でもいいでしょ。あなた達はここで死ぬのだから」

「そんなの分からないだろ」

「わかるわよ。私から逃げきったところで、この状況、どうやって生き延びるの? みづ知らずの地で生き延びるのは厳しいものよ」

「……」


 こいつの言う通りだ。でも、ここで諦めたら生きれる可能性を無くすのと同じ。


「はぁ。まあいいわ。あなたはここで死んで」


 そう言って俺の方へ火の攻撃魔法を放ってきた。俺は魔法を避けるのと同時に腰に付けている短剣をお面目掛けて投げる。


 すると、少しだけかすりお面にひびが入った。すると、エルフの耳が少しだけ見えた。


「母国を捨てていいのかよ」

「母国より生きることの方が優先だわ。王族はバカばっかりじゃない」

「……」

「まあ、そこにいるお嬢さんは死ぬ覚悟が出来ているのだから、早くあなたも諦めて」


 エルフの女性はアリスめがけて魔法を唱えた。


「避けろ‼」


 俺の言葉に対して、アリスは避ける気配が無く、壁になる形で俺は魔法を受ける。


「ぅ……」


 自身を見てみると、右腕が失っていた。


 その光景を見たアリスは、涙目になりながらこちらを見てくる。


「アリス、お前はなすべきことのためにいるんだろ。こんなところで諦めるなよ」

「で、でも」

「今できることをしろ。頼む」


 その時、エルフの女性がため息をしながら言う。


「もういいかしら?」


 その言葉と同時に、アリスは左手を握りしめて来た。すると、俺たち二人が光出す。


「な、なに?」


 エルフの女性がこちらに向かって魔法を放ってきたとき、俺たちは意識を失った。

 

 そして、目を開けると、そこはエルフ国へ入る瞬間に戻っていた。

やっと、タイトル回収が出来ました。

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。

もし、ここまで読んでいいただいて、


・続きが気になる。

・もっと早く読みたい。


などと思っていただけましたら、


・ブックマーク

・広告下の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」


上記二点で本作を応援していただけますと嬉しいです‼

是非、お願いいたします‼


様々な人に読んでいただきたいと思っておりますので、応援よろしくお願いいたします。

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