後書き
初めましての方も、そうでない方も、こちらを訪れてくださりありがとうございます。
こちらの章では「後書き」として、「水曜日の君」について少し書きたいと思います。
この文章は本編のネタバレを含みます。また、作者の気持ちは作品を楽しむには邪魔になるかもしれません。
ご自身の判断で、「読んでもいいかな」と思えたらこのままスクロールしてみてください。
まずは、「水曜日の君」を最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。
連載作品を書くのは二度目です。そして、今回は週一でアップするルールを自分で設けました。
途中で何度か休載を挟みましたが、何とか完走できてひと安心しています。
「水曜日の君」は、作中に登場する「鎧塚ケイ」という女性の愛称で、それがそのままタイトルになりました。
そして、この物語は「水曜日の君」と、彼女に恋(?)をする「僕」が、「本当の名前」を獲得するまでの物語です。
「僕」は、過去に家族に起きた出来事をきっかけに、人との生々しい付き合いを無意識に拒んでいます。
そして「水曜日の君」も、やはり過去の経験から、人と深く付き合うことを避けている。
そんな彼らが出会い、少しずつ惹かれ合って、そして揺れ動きながら、上辺だけではない人間関係を築く決意をする。
その結果、「水曜日の君」は「ピアノが大好きな鎧塚ケイさん」という一人の女性に、「僕」は、「地域交流センターの佐藤さん」から、「鎧塚さんに思いを寄せる佐藤昴さん」という一人の男性となる……
……そんなつもりで、この物語を書いていました。
もちろん、作品は公開された瞬間から読者の方のものです。ですので、これらの思いは作者の勝手な気持ちに過ぎません。
ただ、こうした「作品の裏話」のようなものを読むのが個人的に大好きなので、今回は少しだけ書いてみようかなと思いました。
ーーー
ここまでお付き合いくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、新しい物語を書きたいと思っています。遅筆なのでいつになるのか分かりませんが、その時はよろしければまた遊びにいらしてくださいね。
この度は、本当にありがとうございました。