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ハリガネベイスボウラーズスリイ!  作者: 椎家 友妻
第六話 決戦!植葉組!中盤戦
71/82

4 ラッキーセブン

 「フォアボール!」

 そして七回裏の攻撃。

先頭バッターの向井先輩がセンターフライに倒れた後、

次のバッターの小暮がフォアボールを選んで一塁に出た。

張高にとってこの試合初めてのランナー。

しかも小暮は九球ファールで粘って選んだフォアボールなだけに、

相手のダメージも小さくはないやろう。

マウンド上の植葉は軽く地面の土を蹴りあげた。

さあ、ワンナウトからやけどランナーが出た。

ここで登場するのは三番打者の碇。

一塁ランナーの小暮は盗塁も狙える足を持ってるけど、

ここはどう攻めるやろうか?

手堅くいくなら送りバントやけど、

思い切ってヒットエンドランを狙える状況でもある。

ここは遠川監督の采配の見せどころやな。

 そんな中一塁ベンチの遠川監督がサインを出す。

そしてそれに頷いた碇は左のバッターボックスに入り、バントの構えをした。

ここは手堅く攻めるか。

たしかにあの植葉相手じゃ、

点を取るチャンスはここしかないかもしれんからな。

 そして、二球ボールになった後の三球目。

低めに来た変化球を、碇はうまくピッチャー前に転がした。

この間に一塁ランナーの小暮が二塁に到達。

バントをした碇は一塁でアウトになった。

 これでツーアウトながら得点圏にランナーが進んだ。

ここで登場するのは、

四番!キャッチャー!俺!

ここで俺がヒットを打てば、小暮の足なら十分ホームまで帰ってこれるはず。

そしてこれが決勝点になる可能性もある。

よっしや!気張るでぇっ!

 俺はネクストバッターサークルで二回素振りをした後、

バッターボックスへ向かおうとした。

するとその時、

 「正野!」

 と、遠川監督がベンチから出て俺を呼び止めた。



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