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ハリガネベイスボウラーズスリイ!  作者: 椎家 友妻
第四話 真剣勝負!
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13 地道な練習の積み重ね

そしてそのミーティングの後、いよいよ本格的に練習がスタートした。

 俺が野球を始めてからかれこれ十年近く立つけど、

その中でただひとつわかった事は、野球がうまくなるには、

日々の練習の繰り返ししかないという事や。

毎日目一杯走って、バットを振って、ボールを追っかけて、声を張り上げる。

そして更に遠川監督が言うみたいに心も磨いて、

自分は何をするべきなのかを考えながら練習を積むしか、

野球がうまくなる道はないんや。

 という訳で俺達張高野球部員は試合までの二週間、

必死のパッチで遠川監督の猛特訓にくらいついていった。

 監督が特訓のメインにしたのは基礎体力作りと守備力向上で、

練習のほとんどは走る事と筋力トレーニング、そしてノックに費やされた。

最初のうちは脱落者が続出したケツ叩きランニングも、

日を追うごとにその数が減っていき、

一番遅い方だった山下先輩や近藤先輩も、

脱落せずに五十周走りきれるまでになった。

 そして守備練習の方は、個々のポジションのノックはもちろん、

ダブルプレー、バント処理に応じた守備隊形等、

チームとしての守備練習も、毎日日が暮れるまで行われた。

そのおかげで最初はエラーばかりしていた先輩達も次第にその数が減っていき、

守備の連係もだいぶとうまくいくようになってきた。

そして少ない時間での打撃練習では、

送りバントとゴロを打つ練習を徹底して繰り返し、

走塁練習では、ひとつでも先の塁を狙う走塁、

そして状況に応じた走塁を繰り返し練習した。

 どの練習も至って平凡で地味な練習ばっかりやったけど、

これらの特訓は確実に俺らの野球のレベルを引き上げていった。

やっぱりこの人に監督をお願いしたのは正解やったな。

練習は死ぬほどキツかったけど、俺は心からそう思えたのやった。



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