表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハリガネベイスボウラーズスリイ!  作者: 椎家 友妻
第四話 真剣勝負!
55/82

9 暴力、ダメ、絶対

 沙夜さんの強烈な右ストレートパンチが、植葉の顔面に炸裂した!

そして植葉は「ブフゥッ⁉」という声とともに後ろに吹っ飛び、

背中から床に倒れこんだ。

そしてそんな植葉に沙夜さんが言った言葉はこれやった。

 「暴力を振るうのはよせ!」

 いや、それはあんたやがなと思わずツッコミそうになったが、

俺はそれをすんでのところでこらえた。

すると殴られた植葉が鼻血を垂らしながら上半身を起こし、震える声で下積先生に言った。

 「ふ、ふ、ふざけやがって、俺は絶対に認めへんぞ!

こうなったら決闘じゃ!表に出ろコラ!」

 するとそんな植葉の元に沙夜さんが歩み寄り、その脳天にゲンコツをお見舞いした。

 ゴンッ!

「ふぎゃっ⁉」

 頭を抱えてうずくまる植葉。

そんな植葉に沙夜さんが言った言葉はこれやった。

 「暴力で物事を解決しようとするな!」

 いや、だからそれはあんたでしょうがというツッコミはさておき、

植葉は頭を抱えながら声を荒げた。

 「張金高校か何か知らんけどやな!

そんな名前も聞いた事もないような学校で甲子園なんかに行ける訳ないやろ!

お前らなんかより俺の方が野球ができるわ!」

 「へ?植葉さんは野球経験者なんですか?」

 俺がそう尋ねると、沙夜さんが振り向いてこう言った。

 「こいつは人間性はこんなだが、

これでもナニ体大の野球部でエースを務めていたんだ」

 それに続いて植葉がこう叫ぶ。

 「今は組の人間を集めて野球チームも作ったんや!

お前らみたいなヘボチームよりはるかに強いわ!」

 それを聞いた俺は、ニヤッと笑ってこう言った。

 「それやったら、沙夜さんを賭けて俺達と野球で勝負しませんか?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ