表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハリガネベイスボウラーズスリイ!  作者: 椎家 友妻
第四話 真剣勝負!
47/82

1 遠川さんち

 俺と下積先生は、遠川さんの家にやって来た。

家、というより、屋敷と表現した方が正しいやろうか。

その辺の学校くらいありそうな広大な敷地の中に、

まるで高級旅館を思わせるような純和風の建物があり、

それが遠川さんの住んでいる屋敷やった。

そして俺達は今、その屋敷の中でも一番広いであろう、大広間に来ていた。

大人が百人くらい余裕で入れそうな部屋の床には、

高級そうな畳がビッシリと敷き詰められている。

こういう場所は旅館ではよくあるやろうけど、個人の家で見る事はそうないと思う。

 さて、そんな大広間に俺と下積先生は並んで座り、

その前方に、遠川さんが俺達に背を向けて正座している。

その更に前方には床の間があり、

そこにでっかい掛け軸やら立派な刀が飾ってあって、

その手前に二人の人物がこちらに向いて座っている。

向かって右側に座っているのは、

紫を基調とした高そうな着物をまとった女性で、

顔が何処となく遠川さんに似ている。

歳は五十手前というところか。

そして向かって左側に座っているのは、

黒のカッターシャツを着て赤いネクタイを締め、

上下真っ白のスーツを身にまとった男性やった。

歳は五十代半ばくらいやろうか。

鼻の下とアゴにヒゲを生やし、目にはごっついサングラスをかけている。

ちなみにこの人が遠川さんのお父さんで、

着物を着た女性が遠川さんのお母さんらしい。

 いや~、あんな格好しとったら、

まるでヤの付く商売の人かと勘違いしてしまいそうになるけど、

勘違いとかそういうのではなく、


 遠川さんのお父さんは、『遠川組』という極道の組長さんでした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ