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ハリガネベイスボウラーズスリイ!  作者: 椎家 友妻
第三話 その、ある事情とは
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13 山積みでも下積

 そして俺は職員室にやって来た。

一人で遠川さんの所に行ってもよかったんやけど、

一応下積先生にも声をかけた方がいいかと思ったのや。

 下積先生の机は廊下側の真ん中あたりにあり、

そこへ行くと、机に山積みになった書類と格闘している下積先生が居た。

 「あの、下積先生、今ってやっぱり忙しいですか?」

 俺がそう言って声をかけると、

下積先生は申し訳なさそうな顔で俺の方に振り向いて言った。

 「そうだね、今日中にこの書類を片付けないといけないから、

今はちょっと手が離せないかな」

 「そうですか。あの、俺今からまた遠川さんの所に行く事になって、

下積先生も一緒にどうかなと思ったんですけど、どうやら無理そうですね」

 そんな俺の言葉に対する下積先生のコメントはこうやった。

 「よし!それじゃあ先生と一緒に遠川さんに会いに行こうか!」

 「え⁉先生は今忙しくて手が離せないって言いませんでした⁉」

 「今終わった!」

 「ええっ⁉まだ目の前に書類が山積みになってますけど⁉」

 「しかしその事が、僕をこの場に縛り付ける理由になりえるだろうか⁉」

 「なりえるでしょ!」

 「しかし断る!」

 「断っちゃった!」

 「いくら僕の目の前に書類が山積みでも、僕はいつでも下積だ!」

 「うまい事言えてませんから!ダジャレにすらなっていませんから!」

 「さあ行こう正野君!遠川さんの所へ!」

 「あの、ホンマにいいんですか?」

 「当たり前じゃないか!何をためらう事があるんだ!さあ行こう!」

 「はあ・・・・・・」



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