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ハリガネベイスボウラーズスリイ!  作者: 椎家 友妻
第三話 その、ある事情とは
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8 おケツ十叩きランニング

 それから間もなくして、遠川さんの指導のもと、練習が始まった。

が、練習開始から三十分も経たないうちに、

張金市営グラウンドは文字通り地獄と化していた。

 最初に始まったのはランニング。

が、それはただのランニングではなかった。

 グラウンドの周回数は五十週。

そして一番後ろを竹刀を持った遠川さんが走り、

少しでもランニングの集団から遅れようものなら、

容赦なく遠川さんに竹刀で尻をシバいてくる。

そして五十周する前にギブアップしてしまうと、

その場で更に尻を十発シバかれる。

なのでおいそれとギブアップもでけへんのやけど、

長い距離を走っていると当然ながら遅れてくる人もおるし、

それに加えて遠川さんが走るペースをじわじわと上げてくるもんやから、

一人、また一人と、おケツ十叩きの刑に処されていくのや。

そしてそれをやり終えた後に、

遠川さんはまた走り出して前の集団に追い付いてくるんやから、

その脚力だけで見ても常人離れしている事は間違いない。

そんな遠川さんの地獄のランニングにより、

山下先輩、近藤先輩、手古山先輩、岩佐先輩、扇多先輩と次々に脱落し、

おケツ十叩きの餌食になっていった。

そして今の時点で走り続けているのは六人。

碇と小暮が先頭を走り、四分の一周くらい遅れて俺。

それから更に遅れてキャプテンと向井先輩。

そして更に半周くらい遅れて千田先輩という状況やった。

しかし流石の千田先輩もやがて力尽き、

 「ぎゃああっ!」

 おケツ十叩きの餌食になった。

 刑務所でもここまでえげつないシゴキはないんとちゃうか?

ランニングだけでこれやと、この後はどうなってしまうんやろう?



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