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ハリガネベイスボウラーズスリイ!  作者: 椎家 友妻
第一話 張高野球部、本格始動!
18/82

14 不吉な締めくくり

 帰り道の途中、隣を歩く碇が俺に言った。

 「昌也君、下積先生とあんな約束をするなんて、

よっぽどうまくやる自信があるんだね?」

 それに対して俺は、至って軽い口調でこう返す。

 「いいや、うまくやれる自信なんてこれっぽっちもないがな」

 「ええ?それなのにあんな約束しちゃったの?」

 「だってああでも言わんと、あの人は野球部に戻ってくれそうになかったやろ?」

 「でも嘘をつくのはよくないと思うけどなぁ・・・・・・」

 「嘘とちゃうがな。

下積先生の片思いを成就させるために、できる限りの協力はするよ」

 「それで、もしうまくいかなかったら?」

 「その時はその時や。そもそも片思いには失恋がつきもんなんやから」

 「こんな事で大丈夫なのかなぁ?」

 「大丈夫大丈夫!ウジウジしとっても何も始まらへんねん。

色々やってみて失恋したとしても、それはそれで悔いは残らん!

案ずるより産むが易しや!」

 そう言って俺はカラカラと笑った。

しかしこれが後にとんでもない騒動になってしまうとは、

この時の俺は知るよしもないのやった。



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