この世界での暮らし:サクリアside
シルバーダに来て暮らし初めてから1ヶ月が経過して、3つ分かったことがある。
先ず1つ目に分かったことは、この世界には化学が発達していないことだ。以前父さんにテレビがないかと尋ねたら、「すまない、初めて聞く言葉だ」と言われてちょっと肩を落とした。まあ、第一人生ではテレビで好きな番組とか観て過ごしてたからな。化学という概念は捨てることにした。
次に2つ目が、この世界でも職業があることだ。教師や看護師、更に地球にはなかった防龍士等があるみたいだ。防龍士は謂わば警察官と同じ働きをしているらしい。悪い龍人もいたり魔物も存在すると歴史書に掲載されていた。動物じゃなくて魔物か...しかも、どうやら魔物のいる地域は立ち入り禁止のマークがあり、街の周りには結界が張られているそうだ。でもまだ、僕にはそんな資格ないから今の所関係ないけどな。
最後に3つ目、先週本で見たこの文章に書かれていたページに、やはり父さんは歴史上に残る龍神なんだな。大昔から今に至るまで、この星を護ってたみたいだ。てか、現在何歳だ?て聞くのは止めにしよう。こういう質問は何かと失礼だからな。
学校に入学するまであと2年9ヶ月ある。やるべき事やっておかないと、また後悔する羽目になる。後で魔法の練習と入学試験の勉強しとかないといけないし、それが終わったら寝よう。