10話:入学日は落ち着かない
想像力を働かせるんだ...俺の脳内よ。頑張るのだー!
ー入学当日ー
とうとうこの日が来たか...ってまあただ学校に入学するだけなんだけどね。
それでも龍人の学校だから授業どんなのやるんだろう。
作文とか論文を読み上げるのはごめんだなあ、めんどいし。
そう思いながらも準備を終え下に行くと父さんが入り口付近で待っていた。
いつも以上にソワソワしてんなー、ソワソワしてる龍神を見るなんて僕くらいだぞ。
サクリア「何してんの、まだ入学式まで時間はあるんだし。」
バラム「あ~、とうとう私の子供が巣立つ時が来たか~。」巣立つって言うなや。
バラム「良いかサクリア、学校では良い子にして頑張りなさい、それと友達も沢山作りなさい、あと先生方の言うことはきちんと聞きなさい、それとあと...」
サクリア「ちょいちょいちょい!多いそんないっぺんに言われても困るわ!もうちょっとまとめて言えんのか。」
バラム「サクリアお前はまだ12歳だ【サクリア[精神年齢は26だけど]】だとしても、龍人になってまだ3年だ。分からないこともあるかもしれないが学校で様々な事を学んで触れ合い、勉学に励みなさい。辛い事があったらいつでも私に言いなさい。分かったね?」
サクリア「分かったよ、その時は是非ともお願いするかな。」
バラム「うむ、遠慮せずに言うのだぞ。少し早いが行くか?」
サクリア「ああ、勿論。」
流石に飛ぶのはかえって目立つから止めた。
まあ、あんな事すれば今更無理か。
取り敢えず父さんの背中に乗って、街近くになったら降りる事にした。
それからは徒歩で行くつもりだ、途中でメアリの家に寄っていこう。
まだ居るかな?知ってる人いたらちょっとは安心するし。
ー1分後ー
街の付近に着いて降りた後歩いた。
因みに父さんは姿を変えて一緒に歩いてる。
人だかりは出来ないからいいな。
お店どんなのあるんだろうなあ、格好いい服とかあれば良いなあ。
お、帽子も売ってあるじゃん。
帰りに父さんに買って貰おっかな。
街並みを見ながら歩いている内にメアリの家に着いた。
その時ドアが開いてメアリの姿を見えた。
これから出る所だったのか、グッドタイミングだな。
サクリア「メアリおはよう。」
メアリ「え!?サクリア君おはよう、どうして此処に?!」
サクリア「まあ、行く時知ってる人といたら良いなあと思って来ただけ。初日は知らない人だらけだから来たんだ。」
メアリ「え!///もしかして私の為に?」
サクリア「え?ううん、友達として来たの。」
メアリ「あ、そうよね...。(私何勘違いしちゃってんの!もう早とちりしちゃったわ。)」
何か頭悩ませてるけど大丈夫か?
気落ちしてるようにも見えるけど。
サクリア「来ちゃ不味かったかな?」
メアリ「え!?ううん違うの。私も丁度出る所だったから、行こうサクリア君!」
サクリア「ああ。」
手を繋ぎながらメアリと一緒に学校へ向かった。歩いてる最中にメアリが話し掛けてきた。
メアリ「ねえサクリア君、その人誰なの?」
サクリア「ああ、父さんだよ。目立たない様に姿変えてるの。」
メアリ「え!龍が...」
サクリア「しー!今ここで龍神様なんて言ったら周りの人集まるから静かに。」
メアリ「あ!ごめんサクリア君。」
サクリア「ううん、いいよ。さ、いこ学校に。」
メアリ「うん!」
走行している内に僕達は学校へ着いた。すると、
バラム「もう戻っても良いな。」
サクリア「え?!」
それを聞いた途端父さんは元の姿に戻った。おい今此処で戻ったら...。
大人「え!龍神様!?」教師「いつの間に此処に!?」
サクリア「ほら言わんこっちゃないー!僕達は先に中へ行ってるから、父さんは入学式の会場に後で来てよね!?行くよメアリ!」
メアリ「え、うん!」
僕達は父さんを置いて学校の中へ入った。
あの人自覚あるのか無いのか分からなくなってくるわ!
それはさておき中へ入ったら、そこは元通ってた学校より数倍の広さだった。
何処と無く地球のと同じ造りに見える。
案内表示がある方へと向かって行き、入学式の会場へと向かっていく。
そこには沢山の椅子が並べられていた。
教師「生徒の皆さんは、入学式が始まるまで席に座ってお待ちください。座る場所はご自由に構いません。」
先生からの放送が聴こえて何処に座るか考えていると...。
メアリ「サクリア君、一緒の所に座ろ。」
サクリア「いいよ、何処に座る?」
メアリ「一番前の席!」
おうふ、マジかよ。
よりによって前の席ときたか、しかも一番前か。
断る訳にもいかないしメアリの要望通りにするとしようか。
椅子に座って入学式が始まるまで、待つことに待っていると後ろから誰かが話し掛けてきた。
?「やあ!君って龍神様の子供だろ。」
サクリア「うん、それで何の用なんだ。」
?「いや、用って訳じゃないけど龍神様のご子息に会えて今日は良いことありそうだなっと思っただけだ。別に悪いこと言ってる訳じゃない、ただ君の事知りたくってさ。」
サクリア「知らなくても良いだろ、それより初対面の人に名乗りもしないで失礼じゃないのか?」
?「ああ、わるいわるい。俺はネロミア・オウル、よろしくな。」
サクリア「サクリア・レインだ、よろしく。」
ネロミア「おう!そちらの女の子はお知り合い?」
サクリア「だとしたらなに。」
ネロミア「そちらのお嬢さんも是非お知り合いになりたいな、名前は?」
メアリ「...。」
その顔は、いかにも嫌そうに見えた。
苦手なタイプらしいな、初見じゃ仕方ないし此処は僕がフォローしとくか。
サクリア「ごめんネロミア、この子はちょっと人見知りがあるから特に男の人でもだと厳しいかも。」
ネロミア「そうなんだ、君は平気なのかい?」
サクリア「この子とは小さい頃から馴染みだから、一応大丈夫。」
ネロミア「そっか、わりいな。じゃ俺は適当に座ってるわ。」
サクリア「ああ、またな。」
ネロミア「おう!」
話し終えるとメアリが話し掛けてきた。
メアリ「ごめんサクリア君、気遣ってくれて。どうもあの人話しづらい...。」
サクリア「まあ、グイグイ来るやつは慣れないのは分かるよ、気にしないで。」
メアリ「でも、私サクリア君の事何も知らないしそれに、友達になってまだそんな日が経ってないのにどうして私の為に嘘を...。」
サクリア「咄嗟の事は大方慣れてる方だからな。それに、いつでも会えるんだしこれからお互いに知れば良いんじゃないか。」
メアリ「え!?う、うん///」
そう言うとメアリが反対を向いた。
え、言葉の選び間違ったかな?
サクリア「大丈夫?何かまずい事言ったかな?」
メアリ「ううん!何でもない、嬉しかったの。パパ以外にも優しくして貰ったことなくて、初めて話す男の子がサクリア君で良かった!」
おお、そんな嬉しく言われると照れるんだけど。
何にせよ上手くフォロー出来て良かった。
教師「まもなく入学式を行います。暫くお待ちください。」
お!そろそろだな。
第2の人生初めての入学式が始まるな。
サクリア「始まるっぽいから黙って待とうか。」
メアリ「うん。」
ー5分後ー
100人位はいそうな龍人が座って待っていると、放送が掛かってきた。
教師「皆様、大変長らくお待たせしました。これより、入学式を執り行います。私司会を務めさせて頂いていますミズチと申します。宜しくお願いいたします。」
その際、全員が拍手を送った。
ミズチ「それではまず校長先生からご挨拶があります。校長先生こちらへどうぞ。」
そう言うと白髪の緑の龍人が壇上に立った。
校長先生「ようこそ、初めまして生徒の諸君。儂は校長のフウゲンという、こんなに沢山の生徒が入学してくれて嬉しく思う。話したいことがあるのはさておき、今日この入学式に特別ゲストをお招きしております。」
特別ゲストってわざわざ入学式に?
誰かは分からんが有名人かな「では龍神バラム様どうぞこちらに。」バラム「うむ、すまんな。」
サクリア「ぶーーー!?」
メアリ「サクリア君!?」
え!何で父さんがそこにいるの?!
後ろにいるかと思ってたけど、いや...もし後ろにいたとしたら声がしてるはず。
どおりで静かだと思ったらそっちにいたからなのか。成る程な、はははーーーってなるか!!
バラム「生徒諸君、此処に来たのは私の子供が入学が決まり赴いた事だ。積もる話しもあるがまず、私の息子から入学出来た感想を述べてもらうとしよう。サクリア、私の所に来なさい。」
うっわ、なんなんだもう入学式だけだから早く終われると思ってたのに何やってんのお前は。
お陰様で視線はこっちに注目されてるし嫌やー。
メアリが心配そうな顔して見てくれてる。
ありがとうメアリ、僕の味方は君だけだ。
そう思い渋々壇上に上がった、うわー、皆こっち見てるよー、緊張し過ぎで鼓動音が半端ないって!ここまで来たらしょうがない、感想言って終わろう。
サクリア「皆さん初めまして、サクリア・レインと申します。先程おっしゃった通り、龍神バラムの子供でございます。」
会場が静かにざわめいていた。
サクリア「それで感想なんですが、僕自身もここに入学出来て嬉しく思います。入学出来たと言っても、まだ分からないこともあるかもしれませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。以上で私からの話は終わります、聴いて下さりありがとうございました。」
言い終えると、一段と会場が拍手で覆い尽くしていた。終わったー、これで一段落だな。
壇上を下りて椅子に座る。
メアリ「サクリア君、大丈夫?」
サクリア「いや、めちゃ緊張したわ。」
メアリ「ふふ、でも凄かった!あんなにスラスラと言えるなんて、先生みたいだったよ!」
サクリア「アハハ、そうかな?(もう大人なんだけどね。)」
それからは校長先生からの話もあり、程なくして入学式も終わりを迎えていた。
教師「・・・以上で入学式を終わります。ご静聴ありがとうございました。お出口は右側です。」
パチパチと拍手を送ると、他の人達が席を離れ帰ろうとしていた。
メアリ「終わったねサクリア君、帰ろう!」
サクリア「そうだな。」
話してるとネロミアがこっちに来ていた。
ネロミア「お疲れサクリア、あの場面だと結構緊張したんじゃないのか?」
サクリア「まあ、なんとかなったからな。」
ネロミア「俺だったらごめんだな、無理だし。」
サクリア「こっちだって同じだわ、父さんが何故かそこにいてしかも、指名されるとか僕はツイてないな。」
ネロミア「そうだな、ちょっと同情するわ。んじゃ、また学校でな。」
そう言うと、ネロミアは帰って行った。
さて出口に向かって出たら、父さんがそこに居た。姿を変えずに、てか変える気ないだろ。
バラム「おお!来たか、先程の演説は中々良かったぞ、私も鼻が高い。」
サクリア「父さん?家に帰ったら説教だから。」
バラム「な、何故だ!?何処かおかしかったのか。」
サクリア「いやー何て言うか、もう簡潔に言うと前半良かった後半悪かった。」
バラム「だが、私はお前の為にやったのだぞ。」
サクリア「それなら事前に説明して欲しいよ。」
バラム「それはサプライズというものだ。」
サクリア「サプライズじゃなくて、僕からしたらアクシデントなんだけど。」
やれやれ、また振り回されたなこの人に。
初日がこれだと先が思いやられるな、面倒な事には巻き込まれたくないな。
サクリア「父さんは飛んで帰ること、僕とメアリは歩いて帰るから。あ、それと帽子買いたいからお金ちょっとだけ下さい。」
バラム「サクリア、そこまで嫌がる事はないだろう。」
サクリア「誰のせいだと思ってんの?次からはちゃんと言ってくれなきゃ、父さんとは口聞かないからね。」
バラム「そ、それは困る!分かった、今度から説明する。」
なんかもう僕が親じゃね?って思うわ。
それから服屋に寄って帽子を買い、途中でメアリと別れて一人で家に帰った。
その後、父さんを説教して部屋に戻り布団に潜り入眠した。
龍人ネロミア・オウル 年齢:12
黒髪に、黄色と黒色の龍人の男の子。少しグイグイ来る性格で思ったのを喋ることがあるも、実は友達想い。




