8話:合格発表
入学試験が終わって1日が経った。これから合格発表を見る為に、昨日と同じ時間で行く準備をしていた。翼おっけー、尻尾おっけー(尻尾おっけーってなんだ)、角はあんま気にしてなかったけど取り敢えずいいかな。準備を終えて一階に降りると、玄関前に父さんが待っていた。
バラム「準備は出来たかサクリア、いよいよ合格発表だな。勿論合格に決まってるがな。」
サクリア「僕に変なプレッシャー与えないでくれよ...。」
バラム「サクリアは私の子なのだから大丈夫だ。何しろ、3年間頑張ったからな。」
まあ、僕にしては頑張ったほうじゃないかな?自分でもよう分からん。
サクリア「父さん早く行こ。」
バラム「うむ、では行くぞ。」
父さんに掴まって、学校に向かった。
ー5分後ー
学校の方を見てみると、結構な人が集まっていた。紙は貼られているけど、下に降りたとしても見えないな。こうなれば...!
サクリア「父さん、正門前に降りて。」
バラム「良いのか?昨日と同じになるぞ。」
サクリア「皆が父さんに注目するからそれまで相手してて。その間に僕は、合格発表の紙を見てくるから。」
バラム「私を利用するとはずる賢い子だな。」
サクリア「えへへごめんね。見てきたら、合格発表の結果伝えるから。」
バラム「分かった。」
そうして僕達は地面に着地した。降りた途端に僕の思った通り、父さんの方を向いた。計画通り...!
バラム「では此処で待っておるぞ。」
サクリア「ありがと。じゃ、ちょっと見に行ってくる。」
人も大分減ったしこれなら見れるな。その時、後ろから声が掛かってきた。
メアリ「サクリアくーん、おはよう!」
サクリア「あ、メアリおはよう。」
メアリが元気よく走ってきて、目の前まで来てた。目の前まで来る必要ある?
サクリア「近いよ、メアリ。」
メアリ「何?だめ?」
可愛い顔しながら問い掛けてきた。
サクリア「別に駄目ではないけど...それより今日は試験の結果発表だね。」
メアリ「うん!合格なってるといいね!」
2人で合格を願いながら、見てみると...。
合格者
サクリア・レイン
メアリ・レクトール
メアリ「やった!サクリア君も合格したね。」
サクリア「ああ、みたいだね。」
取り敢えず合格したか。てか合格しなきゃ父さんに申し訳ないし、此処で落ちたらやばかったしな。...色々と。
サクリア「それじゃあ父さんに合格したこと言ってくるから。」
メアリ「待って、私も一緒に行く。」
そう言いまた僕の手を掴んできた。何故に、まあいいか。そして、僕とメアリは父さんがいる方に向かって歩いた。やっぱり昨日と同じように人集りが出来ていた。
サクリア「父さーん、帰るよ。」
バラム「おお来たか、どうだった結果は?」
サクリア「合格したよ。」ブイ
バラム「それはよかった、サクリア良く頑張ったな。」
サクリア「それ程でもないよ。」
バラム「そのお友達も合格したのか。」
メアリ「あ、はい!メアリ・レクタールと言います!」
バラム「うむ、メアリとやらサクリアと良き友達になっておくれ。」
メアリ「は、はい!精一杯頑張ります!!」
サクリア「ちょっと父さん、何言ってんの。あとメアリ、精一杯じゃなくても普通で良いんだよ。」
そう喋るとメアリがなんとなく照れているようにも見える。照れる要素何処にあった?3人で会話してたら、いつの間にか他の人達に囲まれていた。まあこうなるわな。目立つのはあんまり好きじゃないんだけど、ある程度は答えてやるか。
サクリア「すみませんが、僕もやることと行く所があるので質問は1つまでとさせていただきます。何かありますか。」
そう言い放つと直ぐ様手をあげていた、にしては多いので指名した。
サクリア「はい、手前の人。」
大人「はい!先程から話されている感じでは、貴方は龍神様のご子息なのですか?」
サクリア「はい、そうです。自己紹介が遅れましたが、サクリア・レインと申します。バラム父さんの息子です。」
言い終えると、周りの人がとざわめき驚いていた。「龍神様のご子息がこの学校に通われるとは!」「もしや次の龍神様はそのご子息が...!」等、話していた。龍神なんてやんねえからな?めんどくさいし。あと父さんの顔がめちゃ喜んでるのが分かる。そんなに嬉しいか、自慢の息子が出来たことが。まあ、僕にも父親が出来たことは嬉しいからね。
バラム「言葉遣いも綺麗で良かったぞ、流石は私の自慢の息子だ!」
サクリア「ありがと。それじゃあ、父さん帰ろう。」
僕は翼を広げ10メートル位空中へと飛んだ。その時、皆がざわめいた。
バラム「サクリア!?お前飛べるのか!?」
サクリア「飛べるけどそれがどうかした?家の外でもやったじゃん。」
皆に分かるように、僕は翼を上手く使い空中を舞うように飛んだ。
メアリ「サクリア君スゴーい!もうそんなに飛べるんだねーー!」
サクリア「え、メアリ飛べないの?」
メアリ「サクリア君みたいに上手には飛べないよー。他の人達だって、学校入ってから授業受けて飛べるようになったって聞いたよ。」
何だって?!てことは空も飛べないってことは魔法も使えないってこと!?これはやっちまったなー、はっはっは。...この場から逃げよ。
サクリア「よし父さん、早く帰ろう。」
バラム「...ああ、そうだな。」
メアリ「サクリアくーん!帰っちゃうの?」
サクリア「ごめんメアリ、入学式の時またゆっくり話そう!」
メアリ「分かったー!」
それからは、父さんと一緒に飛んで帰った。その途中で父さんに声を掛けられた。
バラム「サクリア、そこまで飛べるようになったのはいつからだ。」
サクリア「1年位前かな、それからは本読んでた。」
バラム「何を読んでた?」
サクリア「魔法の本。」
そう話した途端、父さんは口を開いた。
バラム「魔法書を読んだと言うことは、魔法をいくつか使えるという事だな?」
急に父さんが真面目な顔になる。そんな顔見せたの初めてだよ。一応聞いてみることにする。
サクリア「そうだけど、どうして?」
バラム「学校で魔法を習うまでは、皆には黙っておきなさい。サクリア、私の予想だが前に使った複合魔法とやらも増えているのだな?」
ぐ!?いつになく父さん鋭いな...。こういう時に限って何で真面目になるの。余程の事なのか。
サクリア「まあ、はい...そうです。」
バラム「やはりな、まず複合魔法は伏せた方が良いだろう。この世界では複合魔法等は使われていない。...いや、知らされていないからな。便利になるのもあれば逆に危険な物にもなる。その意味が分かるかな?」
考え込む必要はなかった、何故なら答えは知っている。
サクリア「...この世界の危機、又は脅威になり得るから...だよね。」
バラム「そうだ、学校で魔法を習い始めても普通にやっていくのだぞ。良いか?サクリア。」
サクリア「分かった、憶えとくよ。」
バラム「うむ、今話したことを憶えておきなさい。さて、話は終わりだ。家に帰るぞ。」
話が終わって、僕達は家に帰った。合格は出来たものの、父さんに言われた複合魔法の件...僕が思い付いた複合魔法は、扱う人によって良いことや悪いことに使う人が増えるからか。もし、それが2つだけじゃなく3つ4つの魔法が合わさったら...、だから父さんはあんなに真剣な表情で喋ってくれたのか。大丈夫だよ父さん、何てったって僕は目立つ事はなるべく避けたいから、それだけ。こうして、1日が終わった。
文章は小学生並です。




