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第7話 「コレデ終イダ。ジャアナ」

お読みいただきありがとうございます。


〔換装〕スキルを発動させると、俺の体は骨ではなくなっていた。肌は緑色になって肉が付いていた。


「コレハスゴイナ、チカラガミナギッテクル。」


〔換装〕によって声帯を得たから声が出る。グギャグギャじゃないんだな.

久しぶりに出た自分の声に感動するのを抑えて、慎重にゴブリンキングとの間合いを保つ。


今俺は〔骨格〕と〔換装〕というスキルの有用性をかみしめている。〔骨格〕と〔換装〕は俺が思っていたのとは違かった.

〔換装〕はただ武器や防具を手元に出すものと思っていたが,それだけではなく手に入れた死体の皮を被るといったもののようだ.そして〔骨格〕はその皮を着てその骨格になることができるというものだった。

それじゃまるで...


「着グルミミタイダナ。」


俺は遊園地の着ぐるみを着るバイトを思い出しながら、こんな着ぐるみ人気は出ないな、と自嘲した。

それにしても,前に理科室の標本とかいってすいませんでした.



おっと,今は、昔の記憶よりも前の敵だ。ゴブリンキングは先ほどよりもさらに憎しみを込めた目で睨んでいる。

そう,ホブゴブリンスピア―(・・・・・・・・・・)を着ている俺を睨んでいる.


「グギャギャゲゲッギャ(なんでおまえがいきている)」

「・・・・・・・・・ッ!?」


こいつは驚いた.

ゴブリンキングの言葉が理解出来てるな,俺。

ホブゴブリンを着ていることでゴブリン語を理解できているのかもしれないな。これなら説得もできるんじゃないだろうか?




・・・・・・・・・無理だな。


そりゃそうか.ただでさえ憎い家族の仇が中身が違うとはいえ,敵になったんだから、憎さ増し増しだよな。中身が変わったことなんてな関係ないか.しょうがない、やるしかないか。


「グギャギャギャアアア(死ねええええええ)!」


ブオンッ


キンッ


俺は槍を持ってキングの攻撃をしのぐ。さっきまでの俺なら今の一撃で吹っ飛んでいたであろう。筋力値にそれほどの差があったのだ。

しかし、今の俺は、〔換装〕によってステータスが飛躍的に上がっている。


~~~~~~~~~~~~~

体力:622/737

魔力:2793/2793

筋力:607

耐久:20542

敏捷:103

精神:2216

運 :80

~~~~~~~~~~~~~


今着ている皮のステータスをそのまま着ている。つまり、元のステータスにホブゴブリンのステータスが上乗せされている。

これで、筋力的にも後れを取ることはないし、スピードだって負けてはいない。そもそも耐久が飛びぬけてる.


これはもう勝負は決まったも同然だ。

俺はもう、目の前にあるゴブリンキングしか見えていなかった。

さあ...




「俺ノ服《糧》ニナッテクレ。」










そこからは一方的な展開だった。

こちらの被害は多少皮が切れたぐらいで、ほぼ無傷。皮もある程度は俺の耐久値の影響を受けて丈夫になるようだ。


俺の攻撃は的確に頸動脈など血が出やすいところを狙う。すでに、ゴブリンキングは満身創痍で失血死寸前だ。


「グギャオ」

「コレデ終イダ。ジャアナ」


申し訳程度に別れの挨拶をいってから、とどめを刺す。そして、そのまま、骨を抜き〔骨壺〕に入れる。どういうわけか〔骨抜〕は皮を傷つけることなく抜きとるみたいだ.

〔換装〕でホブゴブリンも戻すと、いつもの骸骨姿に戻った。


ふう、疲れた。すると、頭にあの無機質な声が響く。


《必要経験値を満たしました。個体名―――はレベルが10に上昇しました》

《個体名―――はレベルが最大値に達したので進化が可能です》


ついに進化来たあああああああああああ。


これで少しはましな姿になれたらいいんだけどなあ。まあ、とにかく今はゴブリンキングの骨を食すことにしよう。


抜き取ったゴブリンキングの骨の山を見る。

そこには、ホブゴブリンよりも一つ一つが大きい骨が大量にあった。一本を取って食べてみる。


うまい!

大きいながらも大味にならず、骨密度も高いことから、噛み応えも最高だ。これは、食べごたえもある。どれだけ強くなれるか楽しみだ。


ボリボリボリボリボリボリボリボリ


ボリボリボリボリ


ボリボリ


ボリ


ゴクン


一心不乱に食べ続けステータスを見ると、30ずつ増えていた。ホブゴブリンの10倍じゃないか。


いいもの食えた。また出ないかな。

それに味も素晴らしいものだった.これを食べてしまったら最初に食べたゴブリンの骨はなんだったんだとかんじてしまうな!


よし!次は進化だ。





進化しましょう


拙作を読んでいただきありがとうございます.


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