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第19話 「マッシグラ」

お読みいただきありがとうございます。


「知らない天井だ」


お決まりのセリフとともに目を覚ますとそこは、白い天井の何もない部屋だった。そこには一つの扉だけがあり、おそらく俺たちがこわした宮殿の中ではないかと推測ができる。


ここに俺を運んだのはだれだろうか?リオウ?いや、あいつは死んだはずだ。確かに聞いた。あいつは自分の寿命が来たというようなことを言っていた。


状況もつかめずにいろいろと考えていると、ひとりでに扉が開いた、そこからは上半身裸で金髪のイケメンが入ってきた。そして、俺が起きているのを確認したのか駆け寄ってきた。


人?どうしてこんなところに.もしかして...


そのイケメンは、どこかリオウに似ている雰囲気を持っていて、確実なことは言えないが,かなり強そうだ。試しに〔戦力把握〕をかけてみるがあまりに強さに差があるのか,はじかれてしまった。これで間違いがない,実力は相手の方が格上なのだ。それにおそらくだが,予想は間違っていないだろう.


「おお、起きておったのか。我と違って、種の進化であったから長くなると思っておったが、まさか、ここまで寝続けるとは思わなかったぞ。ん?どうしたのだ」


そこで俺はそいつが何者か気が付いた、いや、気が付いてしまった。どうやら俺の予想は間違っていたようだ.てっきりこいつは俺を呼んでいた神かと思ったが違う.俺の目は節穴だったな,骨だけに.


こいつはリオウだ。近づいてきたことでわかった。声や風格など、あてはまる点が多すぎる。てっきり死んだとばかり思っていたのだが.死んだんじゃなかったのか?


俺が首をかしげているのに気が付いたのかリオウも首をかしげている.


「我が生きているのが不思議なのか?言ったじゃないか、我の肉体の寿命が来たと。我は肉体から昇華して貴様のような精神生命体と似たようなものになった。そして真の神獣となったのだ。これで肉体的衰えによる弱体化などの制約はなくなった。貴様の〔戦力把握〕をはじいたのも我の格が上がったことに起因するだろう。」


そういうことか。ところで、お前の様なってなんだ?


「だから、根源種みたいに精神生命体に近くなって肉体に縛られなくなったって「ちょちょちょっとまて!」…なんだ?」


俺は精神生命体とかいうのだったのか。かなり驚きだ。根源種になった際に言われたのかもしれないけど知らなかったんだからしょうがない.それに強くなる上でこうなるのはしょうがなかったとするしかないだろう。進化したことで感じられるが根源種は普通の進化とは隔絶していると考えたほうがよさそうだ.


「納得できたようで何よりだ。ところで、話をせねばならないから移動してよいか?」


建物の大きさから考えてもリオウはおそらく人化をしているのだろうが、イケメンすぎ…な…いか?って,あれ?俺の心の中まで読まれてないか?


「ああ,読んでるぞ。私の様な神獣や父上のような神などはある程度下位の者や制御できてない者などの心を読むことができるぞ。読まれて不都合があるのなら読まれないように練習しておくことだな。心を閉ざすイメージが必要だぞ。まあ,そんなことはいい。父上がお呼びだ.移動している間に自分のステータスの確認でもしておけ。」


この言い分からして,心を読まれているうちはダメなようだな。暇な時でも練習しておくしかないな.よし、やってみるか。

とりあえず今は言われた通りに進化した後のステータスの確認をしておこう.


ステータスオープン。



~~~~~~~~~~~~~

名前:―――

種族:骨の王(キングオブ)(超越種スケルトンオーバー)

性別:男

レベル:1/-

体力:129840/129840

魔力:932520/932520

筋力:19280

耐久:68523000

敏捷:19560

精神:726000

運 :85

【伝説級スキル】

 〔骨の王〕

【固有スキル】

 〔完全反射〕

【通常スキル】

 〔槍術〕〔料理〕

【加護】

 〔戦争と死の神の加護〕

【称号】

 〔異世界の死体〕〔着用者〕〔最強の一角〕

~~~~~~~~~~~~~




おお、化け物だな,これは。耐久力だけならリオウにも勝ってる。それにレベル上限がなくなってるし、〔最強の一角〕なんて称号ができてる。これは、〔最強の一角〕を持っているリオウに勝てたから手に入ったんだろうな。ある意味ずるしたようなもんだけど.〔骨の王〕はなくなったスキルが統合されて威力というか効果が上がったって感じか

なんつーか,まあ...



――コレハスゴイナ、オレ、バケモノコース、マッシグラ



自分の進化後のぶっ飛び具合に少し呆けていると、先ほどまで何も言わずに先導していたリオウから声がかかる。その声には驚きや関心の色が混ざっていた.


「すごいな、もう心が読めなくなったぞ。さすがに我に勝っただけのことはあるな。今の我であれば負けるようなことはないが,圧勝ともいえないと思うぞ.」


「はは、そんなことないよ。」


どうやらあまりのことに心を閉ざしてしまうという練習を飛ばして心を読まれなくなったようだ.マジか、こんなの素直に喜べないよ。ショックすぎて,ただ考えるのやめただけなんだけど...。


俺が勝手に落ち込んでいると、リオウから再び声がかかる。


「ついたぞ。ここでなら落ち着いて話せるだろう。」


そういって開けた扉の先には、3つの椅子が1つの机を囲むようにあった。そこには、一人のなんだか強そうなおっさんが座ってコーヒーを飲んでいた。その様はとてもじゃないが直視できず,神聖なものを見ているような感覚から,そのおっさんが誰であるかは自ずと理解する.


「おう来たか。待ちくたびれたぜ。早く座れ。」





おしゃべりしましょう


拙作を読んでいただきありがとうございます.


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