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セイクリッド・エンブレム  作者: 長坂 オウ
資料集
2/236

セイクリッド・エンブレム辞典

16.2.14 第十四話~第十六話 追加

これはセイクリッド・エンブレムの世界観設定、用語集。登場する魔法、及び魔法剣を集めたものです。

ご覧になられる方は、これは作者が忘れないように書いていますので、そういうものだと思ってご覧下さい。


《あらすじ》

 ――この世界の二つの大陸にある二つの大国。長きにわたり敵対する二つの勢力……。

一つは、知恵を持ち、剣と魔法の文明を発展させている『人間』の国、『ラートリッデン人帝国じんていこく』。

一つは、強い魔力を持ち、獣と人を合わせたような姿をしている『獣魔(じゅうま)』の国、『セイクレア獣王国じゅうおうこく』。

 人間達は疲弊する戦況を変えるべく、最後の切り札とされる兵器――『セイクリッド・エンブレム』と、それを扱うことが出来る選ばれし人間、『光の聖者せいじゃ』の力で迎え撃つが、冷静状態は解けないままでいた……


 その光の聖者の護衛を任されたのは帝国内でも指折りの権力者、カンティオ公爵の息子『ラウル』。光の聖者は彼の幼馴染みの少女『フィリー』だった。

 敵対する獣魔を滅ぼすべく立ち上がろうとした二人だったが、公爵の失墜を目論む人間の企みによってラウルは罠に陥れられる。

 更に、そこへ光の聖者の存在を認められない獣魔も攻めて来て四面楚歌の混乱の中、ラウルとフィリーの旅は始まった。


 欲深き人間。獰猛な獣魔。

 何が味方か、何が敵か。それすらもわからなくなる戦乱の中に二人は容赦なくのみ込まれていく……


 その旅の先に二人が見付け出すものとは……?



《キャッチコピー》

 人間、獣魔といった種族。魔法や光の聖者といった武器になる存在。そして、国の思惑。

 色々なものが渦巻く『戦争』のその意味と真実を知るために戦う主人公達の物語。

 魔法に呪文をいっぱい考えてます。




《世界観設定》

 この世界、『セイクリッデン』には二つの大陸がある。

 北方の『セイクレア大陸』と南方の『ラートリッデン大陸』。その二つの大陸の間には潮流が急な危険な海域、『クリービッジ海峡』ある。

 そして、セイクレア大陸には獣魔。ラートリッデン大陸には人間。その二つの種族が暮らしている。


・『人間』

 知力が高く、魔法や古代の遺産などを活用して文明を発展させ続けている種族。

 金属加工も得意で武器や防具で身を固める。魔法は炎、水、風、雷の四種類がある『理魔法ことわりまほう』、人間にしか使えない『光魔法ひかりまほう』。そしてそれらに属さない『無属性魔法』が使えるが、魔力に乏しいために長い『呪文』を唱えないと魔法を使うことはできない。

 『魔力型まりょくがた』と呼ばれる生まれ持った適性に左右されるが、人間は全員が魔法を使うことができる。

 魔法についての詳細説明は下記の《魔法紹介》の項目を見てください。


・『獣魔』

 獣と人間の中間の容姿をもつ種族。狐や猫、鷲や狼といった様々な種族が存在する。狼なら鼻が利いたり、鷲なら背中の翼で空を飛べるといった種族別の能力もある。

 魔力が高く、呪文を唱えなくても魔法が使える。使える魔法は理魔法と無属性魔法、そして獣魔しか使えない『闇魔法やみまほう』。獣魔も全員が魔法を使えるが、闇魔法しか使えない者が多い。

 知力は低く、物事を短絡的に捉えてしまう者も多く、種族同士に弱肉強食の関係があって団結力にも欠ける。

 火を恐れる者も多く、金属加工の技術の発展はなく、布の服や木製の武器を使う。また魔力石などの資源の加工技術も持っていない。



 人間と獣魔は互いに嫌い、恐れていて交流は一切ないと言っていい。両者が住まう国も長く冷戦状態が続いている。



・『ラートリッデン人帝国』

 ラートリッデン大陸の半分を統べる人間達の国。首都はラトリア。2000年の歴史がある。

 古代の機械『魔動機まどうき』や魔力を持った石『魔力石』を活用して魔法文明が発展している。その反面、資源は既に消滅しかけている。

 人間の脅威である獣魔の駆逐、資源豊富なセイクレア大陸の制圧を狙って王国に幾度となく攻め込んだ歴史があるが、獣魔達の強力な魔法の前に打開策が見出せないでいた。

 この国には『特殊な爵位制』がある。この国の最高位の爵位は『英雄公爵』と呼ばれ、かつて獣魔との大戦を終結させた五人の英雄の子孫だ。

 英雄公爵には治外法権を有した領地が与えられ、独立国と変わらぬほど独自に発展している。が、あくまでも帝国の領地であるという認識は変わらない。


・『カンティオ領』

 五大英雄公爵領の一つ。大陸の北西部、海峡に接する。英雄公爵領の中では最大の領地と人口を誇る。

 現公爵が民主的な政策を推し進めているため、貴族達からは煙たがられている。


・『ホーウェル領』

 五大英雄公爵領の一つ。カンティオの西隣、大陸の北西の端に位置していて海峡を挟んで最も獣王国に近い。

 六年前に獣王国に急襲され、公爵家は滅んでいるため現存しない。今現在は人帝国が代わりに治めている。


・『ノイシュ領』

 五大英雄公爵領の一つ。カンティオとホーウェルの南部、大陸の南西端に位置する最小の領地。

 人を背に乗せて空を飛ぶ竜『飛竜ひりゅう』を飼い慣らす人々が住んでいるが、とても閉鎖的で交流がある者は僅か。


・『ジョトー領』

 五大英雄公爵領の一つ。カンティオの東隣、大陸中央の北部の海峡沿岸にある。

 以前は魔力石などの鉱山で栄えていたが、資源減少の煽りを受けて現在は過疎が進んでいる。


・『シェンロウ領』

 五大英雄公爵領の一つ。大陸中央の南部にある。

 ノイシュ領に次ぐ規模の小ささだが、魔法や機械の研究が進んでおり、日々新たな技術を生み出している。帝都ラトリアに一番近く、唯一どの英雄公爵領とも接していない。



・『セイクレア獣王国』

 セイクレア大陸全土を統べる獣魔達が住む王国。首都名称もセイクレア。2000年の歴史がある

 自然環境が古代のまま残っていて未開の地も多く、魔力を持った石『魔力石』などの資源も豊富。

 もともとは王国制度ではなく、人種ごとに集落を作って暮らしていた。そこに全ての種族を力でねじ伏せる形で統一した獣王が現れ、現在に至る。


・『狼人種ウルフレイス

 鋭い牙とツメを持つ肉食系人種。体は小柄だがとても鼻が利く。


・『隼翼人種ファルコンレイス

 背中に翼を持つ『翼人種ウイングレイス』の一つ。体は小柄だが素早く飛び回れる。猛禽系人種では最小勢力。


・『鷲翼人種イーグルレイス

 翼人種、猛禽系でも最も大きな体と翼を持つ。王国ができる前は翼人種達を統べていた。


・『猫人種キャットレイス

 人口の多い小型の肉食系人種。夜でも見える目とわずかな音も聞き逃さない耳を持つ。だが、泳げない。


・『狐人種フォックスレイス

 小型の肉食系人種。特別強力な牙もツメも持っておらず、臆病で戦いを好まない種族だが、獣魔でも有数の高い魔力を持っている。だが、獣王に協力しなかったために滅ぼされ、現在は絶滅している。


 ──この他にも多数の人種が存在しているが、他人種のことに興味を持つ者は少なく、人間を脅威と感じつつも種族間の統率はほとんどとれていない。

 一方で人間は獣魔の脅威を排除し、セイクレア大陸を支配するために何度も獣王国を攻めるが、獣魔達の強力かつ迅速な魔法の前に失敗を繰り返している。

 こうして両国間の冷戦状態は長く続いていた。



《その他、用語集》


・『セイクリッド・エンブレム』

 人間達が見付け出した古代の魔法兵器。強力な光の魔力を放ち、獣魔を殲滅できる。戦争を終わらせるための最後の切り札とされている。


・『光の聖者』

 セイクリッド・エンブレムを扱うことができる希少な魔力型を持つ人間の呼び名。


・『

 突然変異で魔力が異常に高い獣魔、あるいは異常に低い獣魔の呼び名。種族に災いをもたらすと信じられ、大抵は子供のうちに殺される。


・『印架いんが

 人間と獣魔の間に生まれた子供の呼び名。人間と獣魔の特徴を持っていて体のどこかに十字架のようなアザがある。

 人帝国では大昔に虐殺されて今はほとんど存在すら忘れられている。獣王国では忌み児と同じ扱いを受ける。




《魔法紹介》

・『大気魔力たいきまりょく

 この世界の空気中に漂う魔力。これ自体に属性は無い。


・『生体魔力せいたいまりょく

 この世界の生き物全ての体の中にある魔力。生きていればどんなものにも存在する。植物の中にももちろん存在している。要するに『生きている力』のこと。

 願ったり、言葉を喋ったり、想像するなどして『心を動かす』と体内から放出され、大気魔力と混じり合って反応を起こす、それが魔法の原理。

 人間の場合は呪文を唱え、イメージを膨らませないとうまく生体魔力を放出できないので呪文を唱えて魔法を発動させる。

 獣王の場合は常に体から生体魔力が放出している状態であり、何の魔法を使うか宣言するだけで発動できる。


・『魔道陣まどうじん

 大気魔力と生体魔力の反応が成功した合図として現れる紋章。属性によって色が違う。魔法を使うときは必ず出現する。


・『通常発動』

 文字通り普通に呪文を唱えて発動させる方法。呪文は強力になると長くなるので隙が大きい。


・『短縮発動』

 呪文を省略して発動させる方法。詠唱時間は短くなるが威力が落ちたり暴走する危険がある。誰でもできるわけではなく、訓練や素質が必要。


・『昇華発動しょうかはつどう

 呪文を唱えずにすぐに発動させる方法。獣魔にしかできない。ただし、獣魔であっても魔法の名前は宣言しないと発動できない。



炎魔法(ほのおまほう)

理魔法(ことわりまほう)の一つで、燃え上がる炎や熱波を生み出す魔法。

・風魔法、光魔法に有利。水魔法、闇魔法に不利。

・魔道陣の色は赤色。

・理魔法の中では使える者の数は一番少なく、攻撃魔法の威力は最高。獣魔で使える者はほとんどいない。

・攻撃魔法がほとんどで、またそのほとんどが無差別攻撃魔法である。


「ワール・ブレイザー」(第一話)

・短縮発動版呪文

()(スサ)(ホムラ)灼熱(シャクネツ)旋渦(センカ)。天ヲモ焦ガシテ()ノ地ヲ()ミ込メ》

・中級無差別攻撃魔法。炎の竜巻で狭い範囲を燃やす。上方向に伸びる。


「ファイアー・バレット」(第二話、第七話、他)

・通常発動版呪文

《ソレハ炎ノ(ツブテ)。彼ニ向カイテ彼ヲ焦ガセ》

・短縮発動版呪文

《其ハ炎弾(エンダン)。彼ヲ焦ガセ》

・下級無差別攻撃魔法。炎の弾丸を放つ。基本的に一発。


「ヴァイパー・フレア」(第五話)

・短縮発動版呪文

《其ハ焔ノ毒蛇(ドクジャ)。熱キ赤ノ牙ヨ、彼ヲ追イ()メ》

・中級任意攻撃魔法。標的を追い掛けて燃やす追尾魔法。狙った標的だけを確実に狙える珍しい攻撃魔法。


「イラプト・ロアー」(第十三話)

・短縮発動版呪文

《其ハ大地ノ怒リ、業火(ゴウカ)咆哮(ホウコウ)。地中ニ燃エシ赤熱(セキネツ)(チカラ)、彼ノ地ニ()クハ星ノ叫声(キョウセイ)

・上級無差別攻撃魔法。地面からマグマが噴火する魔法。威力は高いが、敵味方関係なく高熱が襲うので使い場所は限られる。





水魔法(みずまほう)

・理魔法の一つで、水や氷、蒸気を生み出す魔法。

・炎魔法、光魔法に有利。雷魔法、闇魔法に不利。

・魔道陣の色は青色。

・理魔法では珍しい治療魔法が存在する。

・攻撃、防御、補助、治療など、バランスが取れた魔法が揃う。


「エクスティンギス・オーラ」(第二話)

・(呪文未掲載)

・オーラ系補助魔法。発動中、炎の魔力を完全無効化。守備能力は無し。


「スラッシュ・カーラント」(第四話、第九話、他)

・通常発動版呪文

《ソレハ激シキ水流、飛沫(シブキ)ノ刃。彼ノ者ヲ斬リ裂キ押シ流セ》

・中級無差別攻撃魔法。激しい水流で押し流しつつ、水の刃で斬り刻む。


「シルバリオン・ブリザード」(第九話)

・通常発動版呪文

《ソレハ舞イ(オド)銀精(ギンセイ)風雪(フウセツ)抱擁(ホウヨウ)清冽(セイレツ)ナル歌声、逆巻(サカマ)ク涙。

()テツキシ神ヨ、御身(オンミ)(マト)イシ白妙(シロタエ)(ソデ)ヲ振ルイテ、此ニ現スハ絶対ナル静寂(セイジャク)。広ガレ、銀世界(ギンセカイ)

・最上級無差別攻撃魔法。あらゆる物を凍り付かせる吹雪を起こす。発動から数分間かけて範囲を広げていく。最終的にはサッカーコートも覆いつくすほどの範囲を凍り付かせられる。人間が使える水魔法最強威力攻撃魔法。


「ウォティア・(セイクリッド)・カタラクト」(第十三話)

・通常発動版呪文

《ソレハ聖ナル水面(ミナモ)水神(スイジン)御心(ミココロ)(タユタ)ウ光、注ガレシ涙。

言葉ハ(ツム)ガレ扉ハ開キ、現ル(チカラ)至高(シコウ)ノ光。激シキ瀑布(バクフ)(ゴト)(クダ)リテ、彼ノ(ケガ)レシ者ヲ討テ》

・水の神聖魔法。水と光属性を持つ魔法。攻撃しながらも味方を治療、浄化出来る魔法。Sは短縮発動時は「エス」と読んでも発動可。


「フリーズ・プロテクション」(第十六話)

・短縮発動版呪文

《其ハ氷盾(ヒョウジュン)。我ヲ守ル凍気(トウキ)

・下級防御魔法。氷の壁で身を守る。炎魔法では溶けないが、雷魔法で溶けてしまう。





雷魔法(かみなりまほう)

・理魔法の一つで、閃光や電撃を生み出す魔法。

・水魔法、光魔法に有利。風魔法、闇魔法に不利。

・魔道陣の色は黄色。

・体を麻痺させて魔力の流れを遮断するなど、状態異常効果のある魔法が多い。

・空が見えていないと威力が落ちたり、電気を通し易い方へ逸れたりする。


「スパーク・バレット」(第一話、他)

・短縮発動版呪文

《其ハ雷弾(ライダン)、彼ニ(トドロ)ケ》

・下級無差別攻撃魔法。電気の弾丸を放つ。基本的に一発。


「ライトニング・ウェッヂ」(第二話、第九話、他)

・通常発動版呪文

《ソレハ稲妻(イナヅマ)(クサリ)(イマシ)メノ(クサビ)

 我ガ手ヨリ(ホトバシ)リ、彼ノ者ノ身ヲ撃チ抜キテ捕ラエヨ》

・短縮発動版呪文

《其ハ稲妻ノ楔。我ガ前ニ迸リ、彼ヲ(ツラヌ)キ捕ラエヨ》

拘束(こうそく)系中級補助魔法。五条の雷を放って標的の動きを封じる。攻撃能力は無し。


「ギガ・ストライク」(第二話)

・(呪文未掲載)

・中級任意攻撃魔法。狙った場所に激しい雷を落とす。空が見えていないと威力が下がる。


「エクサ・パニッシュメント」(第二話)

・通常発動版呪文

《ソレハ荘厳(ソウゴン)(キラ)メキ、黄金(オウゴン)(ミチビ)キ、迅雷(ジンライ)天譴(テンケン)雷神(ライジン)断罪(ダンザイ)

 天ニ()ス者ヨ、御身(オンミ)ガ振ルイシ(イカ)レル(ツチ)ニテ、(ワレ)(アラガ)イシ愚者(グシャ)ニ裁キヲ下セ》

・最上級無差別攻撃魔法。魔道陣から激しい雷を打ち上げ、更に光線を打ち下ろし、魔道陣内にあるもの焼き尽くす。


「スパークリング・オーラ」(第十話)

・(呪文未掲載)

・オーラ系防御魔法。雷の竜巻をまとう。物理的な攻撃は防げない。魔法も水魔法しか防げないが、雷の竜巻を使って攻撃に転用出来る珍しい防御魔法。


「マグネティブ・レヴィテーション」(第十二話)

・短縮発動版呪文

《其ハ電磁(デンジ)(コロモ)。我ニ大地ニ(アラガ)(チカラ)(サズ)ケヨ》

・浮遊系上級補助魔法。近くの金属に雷の魔力注ぎ、同じく魔力をまとった自分の体を反発させて浮かび上がらせる魔法。真上にしか浮かばない為、空中移動は出来ない。魔力を逆転させると金属に体が吸い付くようになる。


「パラライズド・ネット」(第十四話)

・(呪文未掲載)

・下級状態異常系補助魔法。電気が弾けて投網(とあみ)のように拡がって標的を捕らえ、感電させる。意識は失うが、殺傷力は低め。


「メガ・エレクトロ」(第十四話)

・(呪文未掲載)

・下級無差別攻撃魔法。放電しながら弾ける弾丸を放つ。スパーク・バレットより威力も効果範囲も上だが、味方を巻き込みがち。





風魔法(かぜまほう)

・理魔法の一つで、気流を生み出す魔法。

・雷魔法、光魔法に有利。炎魔法、闇魔法に不利。

・魔道陣の色は緑色。

・弾道が見えず、不意討ちに向くが、使う方も見えないので扱いは難しい。

・攻撃魔法が多いが、殺傷能力は低い。超広範囲に効果を及ぼす魔法が多い。


「ガスティ・オーラ」(第二話、他)

・(呪文未掲載)

・オーラ系防御魔法。自分の身を守る突風を起こす。炎、闇魔法以外なら防げるが無効化は出来ない。物理的な飛び道具は防げないが、接近している者は吹き飛ばせる。


「ワール・ウインド」(第三話)

・通常発動版呪文

《ソレハ荒レ狂ウ烈風(レップウ)、真空ノ旋渦(センカ)。大気ヲ震ワセ大地ヲ揺ラシ、彼ノ地ニ在リシ物ヲ呑ミ込メ》

・中級無差別攻撃魔法。手から真横に伸びる竜巻を起こし、前方の標的を巻き込んで吹き飛ばす魔法。


「バースティング・ガスト」(第十二話)

・通常発動版呪文

《ソレハ()ゼル突風。彼ノ地ニテ激シク弾ケヨ》

・下級任意攻撃魔法。定めた場所に激しい突風を起こす。標的を強く吹き飛ばして間接的にダメージを与える魔法で、風自体に殺傷能力はほぼ無い。但し、普通の風より物を吹き飛ばす能力は上。


「ウインド・バレット」(第十四話)

・(呪文未掲載)

・下級無差別攻撃魔法。空気のうねりを飛ばす。目に見えず、殺傷力は低め。


「サイクロン・プレッシャー」(第十六話)

・(呪文未掲載)

・上級無差別攻撃魔法。巨大な竜巻で標的を囲み、押し潰す。発動から攻撃まで時間はかかるが、囲み込まれた者の脱出は困難。






光魔法(ひかりまほう)

・輝く光を放つ魔法で、人間にしか使えない魔法。

・闇魔法に有利。理魔法全てに不利。

・魔道陣の色は白色。

・全ての魔法の中で使える者は最少。獣魔に対して威力が上がり、人間に対しては下がる。

・任意攻撃魔法が多いが、人間に対して殺傷能力は無いに等しい。反面、治療魔法は強力。


「ディバイン・ブレイド」(第二話、第五話、他)

・通常発動版呪文

《ソレハ神ノ(ツルギ)白光(ハッコウ)ノ刃。

 天ヲ切リ裂キ大地ニ突キ立チ、其処(ソコ)()リシ(オロ)カナル者ヲ(メッ)セヨ》

・短縮発動版呪文

《其ハ白光ノ神剣(シンケン)。天ヲ切リ裂キ、地ニ在ル愚者(グシャ)ヲ滅セヨ》

・中級任意攻撃魔法。光の剣を降らせる。呪文を《愚者共》のように複数形にすると多くの剣を降らせることが出来る。


「シャイニング・バレット」(第六話)

・通常発動版呪文

《ソレハ光ノ礫。彼ニ向カイテ彼ヲ照ラセ》

・短縮発動版呪文

《其ハ光弾(コウダン)。彼ヲ照ラセ》

・下級無差別攻撃魔法。無数の光の弾丸を放つ。人間に当ててもちょっと痛い程度。


「グロウ・ブライト」(第七話)

・通常発動版呪文

《ソレハ(ホノ)カナ灯火(トモシビ)。我ガ手ニ(ツド)イテ()ク道ヲ照ラセ》

・照明系下級補助魔法。自律発動型の照明魔法。一度使えば勝手に発動し続けてくれる。


「シャイン・プロテクション」(第十六話)

・短縮発動版呪文

《其ハ光盾(コウジュン)、我ヲ護ル(キラ)メキ》

・下級防御魔法。闇魔法にはかなり有効だが、殴れば割れるほどもろい。






闇魔法(やみまほう)

・黒い(もや)を生み出す魔法で、獣魔にしか使えない魔法。

・理魔法全てに有利。光魔法に不利。

・魔道陣の色は灰色。

・全ての魔法の中でも最高威力の攻撃魔法を持つ。但し、光魔法の前では無力。

・攻撃だけでなく、防御、補助、治療魔法もある。どれも威力は高い。


「ドレスト・ダーク」(第六話)

・能力付加系下級補助魔法。武器に闇の魔力を宿らせる付加(ふか)魔法。


「シャドウ・レイン」(第六話)

・中級無差別攻撃魔法。雨のように黒い影の串を地面に降らせる魔法。攻撃範囲は広い。


「ファントム・ゲイル」(第六話)

・下級無差別攻撃魔法。黒い風を爆発させる。殺傷能力は低め。





無属性魔法(むぞくせいまほう)

・理、光、闇に属さない魔法の総称。

・有利不利の関係は発生しない。

・魔道陣の色は蒼白色(そうはくしょく)

・攻撃魔法は存在しないが、補助魔法、治療魔法の種類が豊富。

・非常に多くの魔力を使う為、人間の場合は魔力を補助する杖などを利用する。


「ビュー・ワープ」(第二話、他)

・(呪文未掲載)

・下級転移魔法。目に見えている範囲で瞬間移動出来る。目に見えているのが前提なので、物陰や真っ暗な場所へは移動できない。消費魔力も多い。


「ファスト・ヒーリング」(第三話、第六話、他)

・通常発動版呪文

《ソレハ治癒(チユ)灯火(トモシビ)()ノ者ノ()イシ傷ヲ癒セ》

・短縮発動版呪文

《其ハ治癒光(チユコウ)。此ノ者ノ傷ヲ癒セ》

・下級治療魔法。軽傷を治療する為の応急処置の魔法。自分自身の傷は治せない。


「リメンブランス・ワープ」(第六話、他)

・短縮発動版呪文

《其ハ(クウ)裂ク(ヒズ)ミ、(コトワリ)砕ク(チカラ)、無限開ク扉。我等(ワレラ)(イザナ)イテ、開ケ、最果(サイハ)テヘト続ク門》

・上級転移魔法。記憶を辿り、遠く離れた場所に転移する魔法。覚えていれば何処へでも転移出来るが、消費魔力が絶大である為に、さほど遠くへ転移するのは不可能。


「マジック・アシスト」(第九話)

・短縮発動版呪文

《其ハ支援ノ(ウタ)。我ガ言葉、此ノ者ノ(チカラ)ト変ワレ》

・支援系中級補助魔法。自分の魔力を他の者に分け与え、その者が使う魔法を強化する。魔力を回復させる訳ではない。ある程度、体を密着させなければならない。


「キュア・エンブレイス」(第十話)

・通常発動版呪文

《ソレハ回生(カイセイ)灯火(トモシビ)、癒シノ抱擁。

深ク傷負(キズオ)イシ此ノ者ニ奇蹟(キセキ)ノ加護ヲ(サズ)ケヨ》

・中級治療魔法。重傷患者を癒す魔法。病気にはあまり効果は無い。自分自身は治せない。


「カース・ロック」(第十話)

・(呪文未掲載)

・上級呪詛(じゅそ)魔法。標的の魔法発動や身体能力を阻害する呪いを与える魔法。自然に効力は薄れていくが、呪われている間は魔法が使えなくなる他、治療魔法を受けても無効化されてしまう。


「ヒプノティック・トーチ」(第十二話)

・通常発動版呪文

《ソレハ催眠ノ灯火(トモシビ)(アワ)ク揺ラメキ、彼ノ者ヲ深キ眠リヘト(イザナ)エ》

・催眠系中級補助魔法。光を当てた標的を眠らせる魔法。人間には効きやすいが、魔物や獣魔にはその生体魔力に阻まれて効きにくい。


「ピュア・リファイ」(第十四話)

・通常発動版呪文

《ソレハ浄化ノ灯火。優シク照ラシ、彼ノ者ノ(ケガ)レヲ打チ払エ》

・短縮発動版呪文

《其ハ休息ノ()、彼ノ穢レヲ打チ払エ》

・浄化系治療魔法。毒や麻痺、風邪等の病気を癒す。但し、時間がかかる。自分自身は癒せない。






[魔道武術(まどうぶじゅつ)月光(げっこう)]

・武器に水と風を宿す魔法の武術。人間にしか伝わっていない。

・現在は剣と槍向けの武術。月光剣(げっこうけん)月光槍(げっこうそう)がある。

・攻撃よりも防御に長けた技が多い。水や氷と風を同時に操るものが多い。


風籠(ふうろう)》(第一話、他)

・防御技。自分の周りにドーム状の風をまとう。


風刃(ふうじん)》(第二話)

・攻撃技。風の刃を放つ。離れた敵を攻撃出来る。


水月鏡花(すいげつきょうか)》(第四話、他)

・補助技。蜃気楼の幻を身代わりにし、風に乗って高速移動する。


明鏡止水(めいきょうしすい)》(第五話、他)

・攻撃技。自分の記憶を便りに狙った標的のみ斬る技。記憶に無いものは斬れない。


光風霽月(こうふうせいげつ)》(第六話、他)

・攻撃技。擬似的な光の魔力を持つ、光の風をまとった剣で斬り裂く。


山紫水明(さんしすいめい)》(第十話)

・攻撃技。無数の水の刃で斬り刻む。リーチは短いので接近戦用。


雪月風花(せつげつふうか)》(第十二話)

・攻撃技。氷で動きを封じて風の刃で斬り刻む。



[魔道武術・陽光(ようこう)]

・武器に炎と雷を宿す魔法の武術。人間にしか伝わっていない。

・現在は剣と斧向けの武術。陽光剣(ようこうけん)陽光戦斧(ようこうせんぷ)がある。

・攻撃的な技が多い。炎と雷は同時に宿せないので、その都度切り替えが必要。


灯火(イグニート)》(第一話、他)

・炎発動技。剣に炎が宿り、炎系の技が使用可能になる。雷系は使用不可になる。


爆炎(エクスプロード)》(第二話、他)

・炎系攻撃技。剣で斬った瞬間に激しい爆発を起こす。


轟炎(バースト)》(第四話、他)

・炎系攻撃技。火の粉を飛ばして、その火の粉を炸裂させる。


炎壁(ウォール)》(第六話、他)

・炎系防御技。擬似的な光の魔力を持ち、闇魔法も防げる技。強力な闇魔法は防ぎきれない。


招雷(チャージ)》(第二話、他)

・雷発動技。剣に雷が宿り、雷系の技が使用可能になる。炎系は使用不可になる。


降雷(ストライカー)》(第六話、他)

・雷系攻撃技。空から雷を落とす技。空が見えていないと威力が下がる。


轟雷(ランブル)》(第九話、他)

・雷系攻撃技。小さな雷の弾を放ち、それを炸裂させる。


雷壁(バリアー)》(第九話、他)

・雷系防御技。電気の壁を作り、身を守る。《炎壁》に似ているが、擬似的な光の魔力は無い。


砲雷(キャノン)》(第十二話、他)

・雷系攻撃技。剣から大きな雷の弾を撃ち放つ。反動も大きいが威力は高い。遠距離向け。


瞬迅(アクセル)》(第十四話、他)

・雷系補助技。微弱な電力を体に流して動作に関わる身体能力を向上させる。反面、体への負担は大きくて連続使用は危険。

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