獣と眠りと……え? はげですと?
ちょっとみじかかった・・・・・・orz
謎はともかく、鳥はすっげー旨かった。生って意外とイケるってはじめて知ったよ。
特に心臓とかがなんかこう、こりこりしてて、旨みがじゅわーっと。
人間だったときにゃあ味わえなかったな、これ!狼ばんざい!
そういえば俺の容姿がなかなかのもんだったことに衝撃を受けた。
あっちじゃ平々凡々な顔だったから余計に。スペックが半端無かった。
そういや容姿はどんなだ?と水溜りに顔をよせたらあらびっくり、漆黒の毛並みに一房の銀が混じってて、なんかエフェクトかかってきらっきら輝いて驚いてるちみっこい狼が! いやこれまじで。
あ、もちろんオスね。
どこの中二だよ!って突っ込みそうになったが、どこに突っ込めばいいのかわっからっないー。
後日母さんに聞いたらおれは《祝福》とやらを受けているらしい。
『何それ?』って聞いたら、『そのうち判るわよ~。ほら、お兄ちゃんたちと遊んでらっしゃい』とかてきとーなことを言われはぐらかされた。何なんだいったい。気になる、おしえれ。
で、やはりというかなんというか、最初に微妙に聞こえていたのは俺の兄妹のしゃべり声で、上から「ギル」「レレーナ」「パリスト」「マリッサ」というらしい。
まだぼんやりとしか見えていなかったのだが、あれは絶対もふもふできるとみた!
よし、もふろう!! てか、
『はい、Go! ――――あっ』
と、いうわけで外に・・・・・・出ようとしたのだが。
困った、まだ歩けるまでに時間がかかりそうだ。
正直いうとまだ体が本調子じゃない、というかまだできてない。
これじゃもふりに行けんじゃないか。
実際この世界にうまれてまだ二日かそこらで、まあ当たり前か。
しかしなぁ・・・・・・やけにレモン色な太陽光が目にまぶしい。どうなってんの? 色でも塗ってんの?
どうなっているといえば、生まれてすぐぼんやりとでも見えたのはなんでだろう。
イヌ科ってたしか目が見えるまでに一週間かそこらは必要なハズなんだが。あと色もはっきりわかるし。
誰かこの世界のイヌってか狼事情おしえてくれよ。あと俺のこの容姿についてもさ。
あ、母さんに聞けば『すぴーすぷーぷぷぷぷすうにゃっ!』――――って母さんまた寝てるし。天然か、まさかの天然なのか!?
うん、まあいいや。とりあえず寝てる隙にもふろ―――――ん?なんかおかしいぞ。前足がむずむずする。
パサッ
あ、るぇ~? 毛抜けた? マジで? ちょ、え? 抜け毛?
パサパサッ
『Noooooooooooooooooooooooooooooooooooh!!??』
のわあああああああああ!? 毛があああああああ! この歳で禿げるのはだめええええ!!
誰かへるぷー! へるぷみー!!
最後の更新から大分たっておりますが、只今作者、受験シーズンです。
終わったら絶対続き書くので!!
見捨てないでください・・・・・・。