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永遠の別れ

作者: 水紅


私には彼氏がいる。彼はとても優しく、頼りになる彼だった。


しかし、彼の両親の都合で遠くに引越しすることになった。


私はとても悲しかった。大好きな彼と別れることになるのが……


その時、私が涙ぐんでいると彼が私のもとにゆっくりと近づいてきた。


「泣かないで、愛。遠いところに行くわけでもないし、会いたいときにいつでも会うこともできるから」


と私を慰めてくれるが私は彼のいない生活に悲しくなる。


「だ……だって、あ…あなたと別れることがとても悲しくて」


彼は私の頭撫でながら、一枚の紙を取り出し、私の手に置いた。


「俺の携帯番号書いているからケータイ買ったときにいつでも掛けるといい」


私は泣きじゃくる顔で彼の紙を大事にポケットの中にしまった。


笑顔で彼を見送ろうと涙を拭いて、彼を見た。


「もう大丈夫。寂しくないから、でもこれだけは約束して」


私は、一呼吸おいて話をはじめる。 


「離れ離れになるのは悲しいけど、必ず私の元に帰ってきて」


彼は必ず君のもとに戻って来るといい、車の中に乗り込み発車させた。


私は、また泣き出しそうになったが、彼の車が見えなくなるまではと思っていたが、車が急に止まり彼が走って私の所に近づいてくる。


「愛にやり残したことがあって」


と言って、彼は目を閉じてゆっくりと私の顔に近づけてきた。


私には何が何だかわからない状況であったが、彼ならと、そのまま身を委ねると唇と唇同士が重なった。

ほんの数秒間の間だったが私は嬉しかった。


彼はそのまま何事もなかったような顔をして、車のもとに行き、去っていった。


「私のファーストキス奪っていくなんて」


私は彼が通った道を見ながら恥ずかしながらも顔を真っ赤にしていた。


しかし、このキスが最初で最後のキスになってしまうことになろうとは誰も想像つかない……



二度目の投稿にちょっと緊張

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