第十二章
半ば気を失ったようになった多美が次に正気付いたのは真坂の家の物置だった。多美は真坂に引きずられ、全裸にされ、ある場所に放るように跨がされた。股間に衝撃と激痛が走った。
それは、鋭い三角の形をした鉄製の、家の屋根のようなものだった。尖った三角の先端が多美の股間に刺さり、さらに圧迫していた。気が狂いそうな激痛に、足がひきつったように痙攣する。真坂は多美の痙攣する両足を、さらにその三角の物体についている足かせに固定し、両足に重りを付けた。尖った部分がさらに股間にめり込んでいく。血が三角木馬の両側を流れ落ちていった。
「これは三角木馬というものだ。ここに座ることで、君の一番大事なところを痛めつけていく。」
「お願い、もう、殺してください!耐えられない。ああああああ!」
生まれてこれ以上声を出したことのないほどの多美の絶叫を、真坂は全く堪えないという感じで笑い、
「まだまだ、こんなのは序の口。この三角木馬はただの三角木馬ではない。服の皴を直す、アイロンのようなものだ。ほら、だんだん熱くなってきただろう。」
真坂の言う通り、多美のまたがっている三角木馬は次第に熱を帯びていった。股間が裂ける痛みに加え、肉が焼ける痛みも加わる。多美は人間とは思えない咆哮を上げ続けていた。
「ぎゃああああああああああああああ!」
股下の三角木馬は、多美の股間だけではなく、接している脚の内側の部分を全て焼けただれさせた。煙とともに、じゅうっという嫌な音が響いた。
「うわーっはっはっは…うわっはっはっは」
それを見ながら真坂は狂人の笑い声を発し続けていた。